回生電子負荷って、そもそもナニ?

回生でない電子負荷とは?

回生電子負荷についてご説明する前に「回生でない(回生できない)電子負荷」について簡単にふれておきたいと思います。現在販売されている製品ではドロッパー方式(またはリニア方式)の電子負荷がこれに相当します。

名称方式概要
電子負荷装置ドロッパー(リニア)方式D.U.T.(供試物)からの電力をパワーデバイス(半導体)に流し、これを熱として放出する。
リニア方式電子負荷

図のようにD.U.T.から電子負荷に流れ込む電流は、電子負荷内部のパワーデバイスを通り、最終的に熱に変換されて空気中に放出されます。小電力では気になりませんが、大電力になると放出される「熱」も大きくなるため周囲の温度(室温)が上昇し、場合によってはエアコンを使って部屋を冷やすことになりますので、あまり効率が良いとは言えませんね。

回生電子負荷とは?

これに対して回生電子負荷は、電力を熱として放出するのではなく、交流に変換して再利用できるようにした電子負荷となっています。

回生電子負荷

図のように、D.U.T.からの直流を交流に変換して系統(商用ライン)に戻して再利用することができますので電力の消費量が大幅に少なくなります。(回生電子負荷は交流入力対応の機種もあります)

電子負荷としての基本性能はドロッパー(リニア)方式の方が優れていますが、大電力用途で省エネを重視する場合は回生電子負荷が適しています。

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