ChatGPTって、そもそもナニ? 応用編「プログラミング」

はじめに

大規模言語モデル(LLM: Large Language Model)の応用例として有名なChatGPTは手軽に使うことができますが、ではどのように使えば効果的なのでしょうか?その答えのひとつとして「プログラミング」があります。ChatGPTにはプログラミングを依頼することも可能であり、「〇〇言語を使って△△をするためのプログラムを作ってください」のように依頼することができます。

例えば皆さんが普段使っているMicrosoft Excelにはマクロ言語としてVisual Basicが組み込まれており、VBA(Visual Basic for Application)と呼ばれます。このVBAはExcelに組み込まれているだけあって、Excelのセルにデータを書き込むなどExcelとの連携は得意中の得意です。今回は、このVBAを使ってChatGPTにプログラミングをしてもらいます。

サンプルプログラム

 サンプルとして、西暦を和暦(年号)に変換するプログラムをChatGPTに作ってもらいましょう。ChatGPTに依頼するのは簡単です。

「ExcelVBAを使って、西暦を和暦(年号)に変換するプログラムを作ってください」

 この依頼に対するChatGPTからの回答は以下のとおりです。(青字部分)

西暦を和暦(年号)に変換するためのExcel VBAプログラムを以下に示します。このプログラムは、和暦元号が変わる場合に対応できるように設計されています。和暦の元号と年を指定し、西暦を和暦に変換します。

まず、ExcelブックでVBAエディタを開いて、新しいモジュールを作成します。次に、以下のVBAコードを新しいモジュールに貼り付けてください:


このVBA関数は、指定された西暦年を和暦に変換します。関数を使うには、Excelのセル内で=西暦を和暦に変換(西暦年)という形で関数を呼び出します。たとえば、セルA1に西暦年が入力されている場合、セルB1に=西暦を和暦に変換(A1)と入力し、B1セルに和暦が表示されます。

このプログラムは、1868年から現在までの主要な和暦元号に対応しています。さらに新しい和暦が追加される場合、コードを更新して新しい元号を追加できます。

 いかがでしょうか。ChatGPTが生成したコード(プログラム)をExcelのモジュールに張り付ければ、すぐに使うことができます。

実際の実行結果

関連ページ

ChatGPTって、そもそもナニ? https://www.keisoku.co.jp/pw/u-po/20230615-01/

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