パルス電流って、そもそもナニ?

パルスとは?
近年では新型コロナウイルス感染症のまん延により、「パルスオキシメータ」が一躍脚光を浴びましたが、この場合のパルスは「脈拍」を意味しています。と言うことは、脈拍のように周期的に繰り返すことがパルスとなりそうですが、電気の世界では、一般的にLowとHighの繰り返しをする信号を「パルス」と呼んでいます。なお、この繰り返しは1回でも2回以上でもパルスであり、1回の場合は「単発パルス」と呼びます。
電気的なパルス信号は電圧を意味することが多く、例えばデジタル回路では0Vと5Vの繰り返しなどがこれにあたります。
パルスの性質

パルス波形は、見ておわかりのようにHigh側とLow側は直流のように平坦ですが、それ以外はLowからHighに急激に上昇したり、HighからLowに急激に下降しています。この急激に変化している部分は、傾斜が急なほど高い周波数成分が含まれていると考えられます。
パルス電流とは?
電圧のパルス信号は、電圧を発生している電源などの出力を繰り返しON/OFFすれば簡易的にできそうですね。これを電流で行うのが「パルス電流」という訳ですが、電流の場合は若干複雑になります。ここでは、直流電源と電子負荷を使ってパルス電流を生成する方法をご紹介します。下図のように接続し、直流電源の出力電圧はD.U.T.の定格電圧に合わせて一定に保ちます。その後、電子負荷のダイナミックモードによりパルス電流を流すという方法です。一般的にダイナミックモードでは電流値を2種類(A-HIGH, A-LOW)及び、その電流値を維持する時間を2種類(T-HIGH, T-LOW)設定します。さらに必要に応じて立ち上がり時間(A-LOWからA-HIGHに変化する時間)と立ち下がり時間(A-HIGHからA-LOWに変化する時間)も設定します。

一般的に電子負荷のダイナミックモードでは以下のような設定に対応しています。
| A-HIGH | High側の電流値 | A-LOW | Low側の電流値 |
| T-HIGH | High側の保持時間 | T-LOW | Low側の保持時間 |
| T-RISE | 立ち上がり時間 | T-FALL | 立下り時間 |
※これらのパラメータの設定内容は電子負荷のメーカ、機種によって異なる場合があります。
※時間設定については周波数(周期)で設定可能な機種もあります。
関連情報
直流電子負荷
豊富なシリーズ・機種のラインナップより、ハイエンドタイプの高速電流制御の電子負荷をはじめとしてモジュールタイプ、大容量タイプ、ローコストタイプなど様々なご用途に幅広く対応が可能です。またビルトイン試験機能など各種ニーズの負荷試験に最適です。
【ドロッパー方式】40W~480kW/60V~1,200V
電子負荷を用いた半導体レーザや光源LED向けパルス電流発生装置
半導体レーザ(LD)や光源用LEDの駆動には、パルス電流(矩形波)による制御が必要となります。特に半導体レーザでは、μsオーダーの電流パルスを発生させる専用の駆動電源が必要でした。電子負荷LoadStationシリーズは、1μsの電流パルス幅を汎用電源との組合せで再現することが可能です。



