ブートローダって、そもそもナニ?

はじめに
パソコンやスマートフォン、マイコンなど、電源を入れると勝手に動き出す機械って、当たり前のように見えますよね。でも実は、その「動き出す」までの最初の一歩を仕切っている存在がいます。
それが ブートローダ(Bootloader) です。
電源を入れた瞬間、何が起きてるの?
たとえばパソコンの電源ボタンを押した瞬間、いきなりWindowsやLinuxが立ち上がるわけではありません。実際にはこんな流れになっています。
- 電源オン!
まずCPUやメモリが使える状態になります。
でも、この時点ではまだ「どのプログラムを走らせればいいか」すら分かりません。 - マイコンやCPUが最初に実行するプログラムを探す
この最初に動く小さなプログラムこそがブートローダです。
多くの場合、ROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリの特定の場所に保存されています。
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- ブートローダが本体のOSやアプリを読み込む
OS(例:Windows、Linux、Androidなど)や、マイコン用のメインアプリをメモリに読み込み、実行を始めます。
こうしてようやく、私たちが見慣れた「起動画面」や「アプリ」が動き出すのです。
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ブートローダの役割をもっと身近に
ブートローダは、たとえるなら劇の舞台監督のような存在です。
舞台(システム)が始まる前に、照明を点け、俳優(OSやメインアプリ)を呼び込む——そんな準備を全部やってくれます。主な役割は、次のようなものです。
- 起動するプログラムを選ぶ(例:デュアルブートの選択画面)
- プログラムをメモリに読み込み、実行を開始する
- 必要に応じて、システムの検査(ハードウェアチェック)を行う
- ファームウェアアップデートなど、メンテナンスモードへ切り替える
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マイコンでも大活躍!
マイコン(ArduinoやRaspberry Pi Picoなど)でも、ブートローダはとても重要です。
- USBで接続してプログラムを書き込むとき
実は、PCと通信して「新しいプログラムを受け取る」処理をしているのはブートローダです。
これがないと、毎回特殊な書き込み装置が必要になってしまいます。 - プログラムが壊れたときの緊急復旧
ブートローダが独立していれば、メインのプログラムが失敗しても「再インストール」できます。
つまり、万が一の保険のような役割も果たしてくれるのです。
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ブートローダが見えてくるとシステムの全体像も見える
普段は表に出てこない存在ですが、ブートローダを理解すると仕組みがよく見えてきます。
- パソコンなら「なぜOSを選べるのか」
- スマホなら「カスタムROMってどうやって入れるのか」
- マイコンなら「どうやってプログラムを書き込んでいるのか」
どれも、裏ではブートローダが活躍しています。
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まとめ
ブートローダとは? 電源を入れた直後に最初に動く小さなプログラム
主な役割 OSやアプリを呼び出して起動する
例えるなら 舞台監督、準備係
無いとどうなる? システムが何をすればいいのかわからず、動けない
電源を入れたその瞬間、まだ誰も気づいていない裏側で働くブートローダ。
それは、どんな機械にとっても「最初の一歩」を踏み出すための、小さくて頼もしい司令塔なのです。
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