生成AIの不思議

そもそも生成AIってナニ?

最近、ネットやニュースで「ChatGPT」や「画像を自動で描くAI」なんて話をよく耳にしませんか?これらは、「生成AI」と呼ばれる技術の仲間たちです。生成AIとは、その名の通り、「自分で何かを生み出すAI」のこと。文字、絵、音楽、プログラムなど、さまざまな“作品”を考えてくれる、とっても不思議なコンピュータの頭脳です。

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どうしてそんなことができるの? 原理としくみ

生成AIの原理は「大量に学ぶこと」。例えば、ChatGPTは、インターネット上の文章を山のように読んで学習しています。学習のしかたは、人間の脳の「つながり」を真似た「ニューラルネットワーク」という仕組みを使っています。質問を投げかけられると、その経験から「この言葉の次は、こんな言葉が来るかな?」と予想しながら文を作ります。おしゃべりも作文も、実はこの予想ゲームの積み重ねなんですね。

どうやって学習するの?

1. まず“データ”をいっぱい集める

生成AIは、たくさんの文章、画像、音声などのデータを「材料」として使います。
たとえば、ChatGPTの場合

  • インターネット上のニュース記事、小説、ブログ、Wikipediaなどの文章
  • 公開されている会話のやりとり

画像AIなら、イラストや写真も含みます。

2. 「パターン」を探す

AIは、集めたデータの中から「どんな順番で言葉が並びやすいか」「こんな絵にはどんな特徴があるか」といったパターンを探します。
このとき、「ニューラルネットワーク」と呼ばれる仕組みを使います。
これは人間の脳に似せて作られた、たくさんの“情報の通り道”のようなものです。

3. 何度も予想して「正解」に近づける

学習の仕組みは、「問題を出して、答え合わせをして、直していく」という流れです。
例えば文章生成AIだと……

  1. 「これは『私は朝ごはんに~』の次にどんな言葉がきそう?」とAIに予想させます。
  2. 実際の文章の正解と比べて、合っていれば「いいね!」、間違っていれば「ここは違うよ」と調整します。
  3. これを何億回も何百億回も繰り返します。

4. 学習後は「推論(すいろん)」モード

学習が終わったAIは、新しい質問や指示が来ると、「今まで学んだパターン」をもとに答えを作ります。
例えば「猫の絵を描いて」と言われたら、「猫らしい特徴は……」と学んだことを使って画像を作ります。
生成AIの学習は、

  1. 大量の教科書を読んで
  2. いろいろな例題を解いて
  3. 先生に答え合わせをしてもらう
  4. だんだん正解に近づいていく

というイメージに近いです。

AIはこうして、「たくさんの知識」と「今までのパターン」を自分の中にしみ込ませて、新しいアイディアや答えを生み出せるようになるのです。

どんな種類があるの?

生成AIと言っても、その種類はさまざまです。

種類概要
テキスト生成AIChatGPTやClaudeなど、人と会話したり文章を書いたりします。
画像生成AIMidjourneyやStable Diffusionなど、言葉から絵や写真を生み出します。
音声・動画生成AIAIが歌ったり、短い動画を作ったりもします。
コード生成AIプログラムまで書いてくれるAIも登場!

どれも、“何か新しいものを生み出す”ための頭脳、という共通点があります。

こんなふうに使われている!

用途活用方法
デザインや広告AIが新しいポスターのデザインやアイディア出しを手伝います。
教育勉強の質問にわかりやすく答えたり、学習教材を自動で作ったりします。
エンタメ小説や詩、音楽までAIが創作し、クリエイターとコラボしています。
仕事の効率化報告書やメールの下書き、プログラムの自動生成など、いろんな業界で活躍中。

でも、課題もいろいろ

魔法のように見える生成AIですが、注意も必要です。

  • ウソの情報も作る
    もっともらしいことを言うけれど、事実とは限りません。
  • 著作権の問題
    学習に使われた作品との関係や、AIが作ったものを誰のものとするか、議論になっています。
  • 悪用
    フェイク画像やニセの文章など、悪い使い方も生まれる可能性があります。

これからの未来は?

生成AIは、これからどんどん進化していきます。まるで新しい“仲間”や“道具”を手に入れたように、わたしたちの暮らしや創作を助けてくれるでしょう。でも使い方を考えたり、うまく付き合ったりするのは、やっぱり私たち人間の役割です。

まとめ

生成AIは、「知識を学び、予想して、何かを生み出す」不思議な存在。うまく使えば新たなアイディアや働き方が広がります。でも、課題や注意点もあるので、ちょっと立ち止まって考えてみることも大事です。

あなたも、使ってみればきっと「生成AIの不思議」を体感できるはずです。未来の“共作者”と、どんな世界を作っていきましょうか?

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