交流電源8500困ったときに役立つTips

はじめに

交流電源を使っていると、思わぬトラブルや「これってどうするの?」という疑問に直面することがありますよね。ここでは、交流電源(8500シリーズ)で役立つTipsをご紹介します。

Tips1. PCからリモート制御したい

PCからのリモート制御は、以下の方法が可能です。なお、制御用ソフトウエアは別途必要となります。

インターフェース装備接続方法
USB標準USB-TypeBケーブルにより直結
LAN/Ethernet標準LANケーブルにより直結
RS-232CオプションUSB→RS-232Cコンバータを介してPC側はUSB接続
GP-IBオプションUSB→GP-IBコンバータを介してPC側はUSB接続(※)

※推奨製品 NI社製GPIB-USB-HS+

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Tips2. PLCからリモート制御したい

システムパラメータの設定で「PLC Remote = ON」とすることにより、PLCからリモート制御することができます。(取り扱い説明書の第4章参照ください)

PLCとの信号入出力は以下のものが用意されています。

信号入出力概要
TEST入力交流電源出力ON
RESET入力交流電源出力OFF
INTERLOCK入力安全機能(INTERLOCK入力がオープンのときは制御不可)
PROCESSING出力テスト中(交流電源出力ON)にON
FAIL出力FAIL発生時にON、次のテスト開始時にOFF

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Tips3. リモート制御中にパネル操作したい

これは交流電源に限らないことですが、一般的な計測器はPCからGP-IBなどを経由してリモートコマンドを受け取ると自動的にリモートモードになり、パネル操作は無効になるのが普通です。8500シリーズで一時的にパネル操作を有効にするには EXIT ボタンを押すことによりリモートモードを解除することができます。

※機種によってはリモートを解除するためのLOCALボタンを装備しているものもあります。

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Tips4. 正確に交流電力測定したい

8500シリーズは交流電力測定機能を内蔵していますが、測定専用機のパワーメータと比較すると測定確度は良いとは言えません。正確な測定が必要な場合はパワーメータをご用意ください。

Tips5. スイッチング電源の突入電流測定に使用したい

8500シリーズは投入位相角を設定できますので、これを90度等に設定して突入電流測定に使用することができます。

Tips6. 直流電源としても使用したい

8500シリーズは交流だけでなく直流出力にも対応していますので、直流入力機器の試験にも使用することができます。

※低電圧では相対的に設定確度が悪くなりますので、ご購入前に仕様をご確認ください。

Tips7. モータやコンプレッサの試験に使用したい

モータやコンプレッサは起動時に大きな電流(起動電流)が流れるため、交流電源によっては保護回路が動作し試験できないことがあります。このような場合、8500シリーズでは過電流フォール度バック機能により保護回路の動作を回避し、安定して試験することができます。

Tips8. 出力波形に同期した波形を観測したい

8500シリーズではオシロスコープの波形観測用トリガー信号として同期信号(SYNC)出力を装備しています。この出力の仕様は以下のようにモデルによって異なりますのでご注意ください。

モデル同期信号備考
MANON/OFFレベル出力(ON時に+5V、OFF時に0V)
STDON/OFFレベル出力(ON時に+5V、OFF時に0V)
ADVON/OFF START END BOTH EVENTレベル出力(ON時に+5V、OFF時に0V) テストスタート時にパルス出力 テスト終了時にパルス出力 スタート・終了、両方にパルス出力 ON, OFF, 出力電圧が変化したときにパルス出力

※ADVモデルでは上記5種類の中から選択することができます。

Tips9. 正弦波以外の波形を出力して試験したい

ADVモデルでは正弦波以外にも三角波、矩形波、クリップ正弦波の出力に対応しています。また、ADVモデルは直流オフセット電圧を含んだAC+DC波形にも対応しています。

Tips10. 交流電源とDUTの距離を離して試験したい

8500シリーズはリモートセンス入力を装備していますので、負荷線を長く延長したことによる電圧降下を補正することができます。