VPNって、そもそもナニ?

インターネットは「みんなが使う道路」

インターネットを使うとき、あなたのデータは世界中のサーバーやルーターを経由して相手に届きます。イメージとしては、手紙を封筒に入れずにポストに投函するようなもの。誰かが途中で中身を見ようと思えば、見られてしまう可能性があります。

カフェやホテルの無料Wi-Fiを使ったことはありますか?便利ですよね。でも、ああいった公共のWi-Fiは、同じネットワークに接続している第三者にデータを盗み見られるリスクがあるんです。

そこで登場するのが VPN です。

VPNとは?

VPNVirtual Private Network(バーチャル・プライベート・ネットワーク)の略です。日本語に訳すと

仮想専用ネットワーク

難しそうな名前ですが、やっていることはシンプルです。

「インターネット上に、自分だけの"秘密のトンネル"を掘る技術」

「秘密のトンネル」って、どういうこと?

VPNを使うと、あなたのデバイス(スマホやPC)とVPNサーバーの間に暗号化された専用の通信経路(トンネル)が作られます。

このトンネルの中を通るデータはスクランブル(暗号化)されているので、途中で誰かに傍受されても、中身はまったく読めない状態になっています。

VPNを使うと、何がどう変わるの?

  • 通信が暗号化される
    先ほど説明した「秘密のトンネル」効果です。公共Wi-Fiでもセキュリティが格段に上がります。
  • IPアドレスが隠れる
    インターネットでは、あなたのデバイスにIPアドレスという"住所"が割り当てられています。VPNを使うと、この住所がVPNサーバーのものに置き換わるため、あなたが"どこから"アクセスしているかを隠すことができます。
  • 見かけ上の"場所"を変えられる
    VPNサーバーが別の国にあれば、あなたが海外にいるように見せることができます。これを利用して、海外に出張・旅行中でも日本のサービスを使う、といったことが可能になります。

VPNの用途は?

VPNは、もともと企業向けの技術として発展しました。

企業での利用(もともとの用途)

  • テレワーク中の社員が、会社のサーバーに安全にアクセスするため
  • 拠点間をつないで、離れたオフィスが同じ社内ネットワークにいるように振る舞うため

あなたが自宅からVPNで会社のネットワークにつなぐと、まるで会社のデスクに座っているのと同じようにファイルサーバーや業務システムを使えます。

個人での利用

  • フリーWi-Fi利用時のセキュリティ確保
  • 海外旅行中に日本のサービスを利用
  • プライバシー保護(閲覧履歴を追跡されにくくする)

VPNを使うときの注意点

VPNは便利な技術ですが、万能ではありません。いくつか注意しておきましょう。

注意点内容
速度が落ちることがある暗号化や迂回路のぶん、通信が遅くなる場合があります
悪質なVPNサービスもある無料VPNの中には、逆にデータを収集するものも。信頼できるサービスを選びましょう
すべての危険を防げるわけではないフィッシングサイトへのアクセスや、マルウェアには別の対策が必要です
利用規約を確認する一部のサービスはVPN利用を禁止していることがあります

まとめ

  • VPN=インターネット上に暗号化された秘密のトンネルを作る技術
  • 通信内容が守られ、IPアドレスも隠せる
  • もともとは企業のリモートアクセス用途で発展し、現在は個人でも広く使われている
  • 便利な反面、サービス選びと使い方には注意が必要