直流電子負荷 よくある失敗とその対処法

はじめに

電子負荷は、電源や電池の性能を測定する際に欠かせない測定器です。しかし、正しく使わないと測定結果が不正確になったり、最悪の場合は機器を破損させてしまうこともあります。この記事では、当社の直流電子負荷Load Stationシリーズを例として初心者がよく陥る失敗例と、その対処法をわかりやすく解説します。

よくある失敗 その1:アラーム”Reverse Connection”が表示される

原因負荷ケーブルの極性が逆に接続されており、「逆接続アラーム」が発生しています。
対策正規の接続に修正してください。

よくある失敗 その2:アラーム”Over Voltage”が表示される

原因負荷端子電圧が定格(最大)電圧を超えていると思われます。
対策電子負荷は定格電圧以内でご使用ください。”Over Voltage”の状態で放置すると電子負荷を破損する恐れがありますのでご注意ください。

よくある失敗 その3:アラーム”Over Power”が表示される

原因負荷部で流している電力が定格(最大)電力を超えていると思われます。
対策実際に必要な電力が指定されているときは電子負荷を大電力の機種に変更してください。

よくある失敗 その4:アラーム”Over Temperature”が表示される

原因負荷部の温度が異常に上昇すると「加熱保護アラーム」が発生します。
対策吸気口や排気口が塞がっていませんか?塞がっている場合はその原因を取り除いて下さい。

よくある失敗 その5:電圧や電流測定値が不安定

原因負荷ケーブルの接触不良が考えられます。
対策負荷ケーブルをしっかり締めなおしてください。

よくある失敗 その6:DUTが起動しない(または発振する)

原因電子負荷のスルーレート設定(A/μs)が速すぎる可能性があります。
対策スルーレート設定を遅くするか、もしくはCR(定抵抗)モードに変更してみてください。

よくある失敗 その7:CC以外の負荷モードのとき設定誤差が大きい

原因負荷ケーブルに大電流を流すと、それに比例した電圧降下が発生し設定確度に影響します。
対策電子負荷のリモートセンス入力をDUTの出力端に接続してください。

よくある失敗 その8:微小電流の測定確度が悪い

原因HIGHまたはMIDレンジで測定している可能性があります。
対策微小電流の測定はLOWレンジをご使用ください。

よくある失敗 その9:冷却用ファンから異音がする

原因ホコリ等でファンが停止している可能性があります。
対策ホコリを取り除いてください。

よくある失敗 その10:低電圧で電流が流れない

原因一般的な電子負荷には「最小動作電圧」の規定があり、負荷端子電圧がこの電圧より低下すると電流が流れません。なお、最小動作電圧は1.0~1.5V程度となっています。
対策最小動作電圧の制限の無い電子負荷(当社:Load Stationシリーズ)をご使用ください。

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