バッテリーのCレートって、そもそもナニ?

はじめに
ドローンやラジコンカー、電動工具などを使っていると、バッテリーのパッケージに「30C」とか「50C」といった表示を見かけませんか?この「C」って、いったい何を意味しているのでしょうか。
今日は、このちょっと謎めいた「Cレート」について、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
Cレートの基本:Cは容量のC
Cレートの「C」は「Capacity(容量)」の頭文字です。
簡単に言えば、バッテリーがどれくらいの速さで電気を出し入れできるかを表す指標なんです。
基準となる「1C」とは?
まず基準となる「1C」から理解しましょう。
1C = バッテリーの容量を1時間で使い切る(または充電する)速さ
例えば:
- 1000mAh(1Ah)のバッテリーの場合、1C = 1A(アンペア)
- 2000mAh(2Ah)のバッテリーの場合、1C = 2A
つまり、1Cというのは「バッテリー容量と同じ電流値」ということです。
具体例で理解しよう
例1:1000mAhのバッテリー
1000mAh(1Ah)のバッテリーがあるとします。
- 1C = 1A → 1時間で空になる
- 2C = 2A → 30分で空になる
- 5C = 5A → 12分で空になる
- 10C = 10A → 6分で空になる
例2:2200mAhのバッテリー
2200mAh(2.2Ah)のバッテリーの場合:
- 1C = 2.2A
- 20C = 44A(2.2A × 20)
- 30C = 66A(2.2A × 30)
放電Cレートと充電Cレート
実は、Cレートには2種類あります。
放電Cレート(重要!)
バッテリーが電気を出せる速さの上限です。パッケージに大きく書かれている数字は、通常これを指します。
- 連続放電レート:継続的に出せる電流
- 瞬間放電レート(バースト):短時間だけ出せる最大電流
例:「30C/60C」と書かれていたら
- 連続で30C
- 瞬間的に60C まで対応
充電Cレート
バッテリーに電気を入れられる速さの上限です。通常「1C」程度が多く、速いものでも「5C」くらいです。
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なぜCレートが重要なの?
- パワーが必要な機器には高Cレートが必要
レーシングドローンや競技用ラジコンカーなど、瞬間的に大きな電流が必要な機器では、高いCレートのバッテリーが必須です。
必要な電流 > バッテリーの最大出力 となると:- バッテリーが異常発熱
- 性能が出ない
- 最悪の場合、発火の危険
- 必要電流の計算方法
自分の機器に必要なCレートを計算してみましょう。
計算式:必要なCレート = 必要な電流(A) ÷ バッテリー容量(Ah)
例:モーターが最大20A必要な場合
1000mAh(1Ah)のバッテリーを使うなら:
- 必要なCレート = 20A ÷ 1Ah = 20C以上のバッテリーが必要
2000mAh(2Ah)のバッテリーなら:
- 必要なCレート = 20A ÷ 2Ah = 10C以上でOK
容量が大きいバッテリーほど、低いCレートでも同じ電流を出せるんですね。
高ければ高いほど良い?
必ずしもそうではありません。
高Cレートのデメリット
- 価格が高い
- 重くなる傾向(内部抵抗を下げるため構造が複雑)
- 容量あたりのコストパフォーマンスが悪い
適切なCレートを選ぼう
- ゆったり飛ばすドローン:15〜25C程度で十分
- レーシングドローン:50〜100C以上
- 一般的なラジコンカー:20〜40C
- 空撮用ドローン:10〜20C
必要な性能を見極めて、オーバースペックにならないよう選びましょう。
注意点とメンテナンス
バッテリーの劣化
使用と充電を繰り返すと:
- 内部抵抗が上昇
- 実効的なCレートが低下
- 発熱しやすくなる
定期的な交換が必要です。
安全な使い方
- 推奨Cレートを超える使用は避ける
- 充電中は目を離さない
- 膨張したバッテリーは使用しない
- 保管は涼しい場所で、50〜60%充電状態がベスト
まとめ
Cレートは、バッテリーの「体力」を表す指標と考えるとわかりやすいかもしれません。
- 1C = バッテリー容量と同じ電流値
- 高Cレート = 大きな電流を安全に流せる
- 適切な選択 = 性能・価格・重量のバランス

