マイクログリッドって、そもそもナニ?
マイクログリッドとは、特定の地域や施設の中だけで電気を“つくって・ためて・つかう”ことができる小さな電力ネットワークのことです。
いわば、街や工場、キャンパスなどに作る “ミニサイズの電力システム” です。
太陽光発電・蓄電池・非常用発電機などを組み合わせることで、外部の大きな電力網(系統)に頼りすぎず、自分たちのエリアでエネルギーを管理できる仕組みになっています。
マイクログリッドが目指すもの
- 電力の自給自足に近い状態をつくる
- 災害や停電時でも、エリア内だけで電力供給を継続できる
- 再生可能エネルギーを効率よく使える
- 需要と供給のバランスを地域単位で最適化できる
大規模な系統に負荷をかけず、地域単位でエネルギーを回すことができる点が大きな特徴です。
図でみるマイクログリッド

地域の中で電力を循環させ、必要に応じて系統から買ったり、逆に売ったり柔軟に対応できます。
マイクログリッドのメリット
- 停電に強い
停電時でも、マイクログリッド内だけで自立運転が可能。
病院・工場・学校などの防災対策として注目されています。 - 再エネをムダなく活用
太陽光の余剰分は蓄電池に回し、必要な時間帯に利用できます。 - 地域のエネルギー最適化
大規模な送電に頼らず、地域レベルで需要と供給のバランスを調整できます。
マイクログリッドとスマートグリッドの違い
- スマートグリッド
→ 国や広域レベルの「大きな電力網」を賢く管理する仕組み - マイクログリッド
→ その中の「地域・施設レベルの小さな独立エリア」
どちらも未来の電力システムを支える重要な技術ですが、役割とスケールが異なります。
まとめ
マイクログリッドは、地域単位でエネルギーを安定して運用するための“小さな電力ネットワーク”です。
災害対策、再エネ活用、電力の地産地消など、これからの社会づくりに欠かせない仕組みとなっています。

