評価・検査方法
回生電子負荷による太陽光パネルのMPPT試験
太陽光パネルのI-V特性試験を実施する際、リニア(ドロッパー)方式の電子負荷装置を使用すると、電子負荷装置に流した電流(電力)の多くが熱として無駄に放出されます。これに対して回生方式の電子負荷装置を使うと、熱として放出される電力が最小になり90%以上の電力を再利用可能となりますので、試験に必要な電気料金も低く抑えることができます。
コンダクタ(開閉器)やブレーカの試験
コンダクタ(開閉器)やブレーカーの試験では、大電流を流すことにより接触抵抗を測定する試験を行います。このような試験には定電流電源を使用したり、大容量交流電源と電流制限のための抵抗器を使用するのが一般的でしたが、導入コストが高額となります。当社ではこのような試験を想定した低電圧大電流交流電源を用意しております。これにより従来の方法よりも低価格で試験システムを構築することが可能となりました。
リーズナブルな系統模擬用交流電源
系統模擬に使用される交流電源はリニア方式が多く使用されていますが、リニア方式の場合、大型で重くなりコスト的にも割高となるのが一般的です。これに対して当社EABシリーズ交流電源はPWM方式となっており、リニア方式と比較して小型・軽量となっており、逆電流保護回路を内蔵しております。
電子負荷によるヒューズ溶断試験
汎用直流電源の出力に電子負荷を挿入し、経路の電流を高速にON/OFFすることによりヒューズの溶断試験に応用することができます。このアプリケーションでは最大960Aまで流せる電子負荷とファンクションジェネレータを組み合わせ、最大960Apeakのパルス電流を実現することができます。
BMSのOCCP機能試験
一般的なBMS(Battery Management System)やバッテリー充電器には過充電からバッテリーを保護するためのOCCP(Over Current Charge Protection)機能が内蔵されています。当社の電子負荷は、この機能が正常に動作するかどうか電子負荷単体で簡単に確認することができます。
MPPT機能付き電子負荷によるPV発電性能評価
これまでPVパネルの性能評価には推奨されるPCSを使う方法が一般的でしたが、場合によってはPCSの性能に依存した測定結果となることがありました。
当社ではPCSの持つMPPT機能を電子負荷にオプションとして内蔵可能となっており、これにより様々なメーカー・仕様のPVパネルの性能比較を、1台の電子負荷を使って行うことが可能となります。
大容量AC/DCコンバータ試験の自動化
大容量のスイッチング電源(AC/DCコンバータ)を試験するためには、大容量の交流電源と大容量の直流電子負荷装置が必要となります。このアプリでは、これらの機器を自動検査ソフトウエアPowerTestSiteMINIによりコントロールし自動検査システムを構築した例をご紹介します。
EV用急速充電器の試験
EV用急速充電器の出力負荷試験を抵抗負荷装置で実施した場合、負荷電流の設定は手作業で行うことになりますので負荷設定を急激に変化させることは出来ません。これを電子負荷装置に置き換えることにより電子負荷の持つ様々な動作モードを利用することができますので、急激な電流変化や電流追従試験など、様々な試験が可能となります。
コールドクランキング試験
鉛蓄電池の性能を現す基準値として CCA( コールドクランキングアンペア)が知られています。CCAはエンジン始動性能を表す尺度であり、「規定された環境温度下(-18℃)で放電し、30秒後のバッテリー電圧が7.2V 以上となるように定められた放電電流」となっています。
エンジン起動時のバッテリー電流模擬試験
エンジンを起動するために使用されるスタータモータは、起動時に大きな電流が流れます。このとき、モータに電源を供給しているバッテリーには過渡的に大きな電流が流れるのは言うまでもありません。このアプリでは、このような起動電流を大容量直流電子負荷装置のダイナミックモードにより模擬する例をご紹介します。










