直流電源
簡易ソーラアレイシミュレーション(SAS)が可能な直流安定化電源
パワーコンディショナー(PCS)やスマートグリッドの試験では、PV特性を模擬するためにソーラーアレイシミュレータが用いられますが、高価なため大規模な模擬には不向きです。Genesys+シリーズの直流電源は、無償ソフトウェアVCPを使って低コストで簡易的なPV模擬が可能で、Advancedモードを使えば1日単位の模擬も行えます。
大電流検出用電流センサ評価用極性切り換え電源システム
車載用の大電流検出用電流センサには、短時間でのダイナミックな電流変動に対応する応答性が求められます。評価には双方向性が必要ですが、高速バイポーラ電源では対応が難しい。そこで、汎用の直流電源と同期運転可能な大電流電子負荷を2台用いることで、正負の大電流パルスを再現可能となり、PC不要で同期動作が可能となります。これにより、大電流センサの評価が実現できます。
大容量パワーコンディショナー(PCS)の評価・試験方法について
パワーコンディショナーの評価・試験において、PV入力模擬用に直流電源、系統模擬用に交流電源、工場内/店舗内負荷模擬用に交流電子負荷、各種電圧・電流測定用にパワーメータを使用します。電源機器の使い方を工夫することで、製品種類が多い汎用電源機器で構築することが可能です。効率測定や環境変化時(入力電圧変動など)の動作確認など規格試験以外の評価・試験あれば、導入コストも抑えることができます。
正負同時出力可能な±1000V直流電源
SW電源回路の設計検証時において、正負出力可能な高電圧電源が必要となることがあります。正出力電源においては市販品を用いることが可能ですが、負出力電源に関しては市販品はなく、極性を反転して使うことで代用するケースがあります。ただし正負同時に使用する場合アースに対して真の負電圧ではない為、別途専用電源を作成して対応する必要があります。正負出力可能な±1000V直流電源は、正負それぞれ絶縁された独立制御の直流電源を搭載し、+1000V、-1000V、2000Vの3レベルの直流電圧出力が同時に可能です。設計検証時の評価において便利にお使いいただけます。
大規模PV模擬に適した大容量プログラマブル直流電源
パワーコンディショナー(PCS)の評価試験やスマートグリッドの試験では、PV特性の模擬可能な専用の直流電源(ソーラーアレイシミュレータ)を用います。シミュレータ電源である為、あらゆる模擬が可能ですが、導入において高額となる為、大規模PVの模擬には不向きです。大容量プログラマブル直流電源ADG-PLUSシリーズでは、簡易的なSASモードとEN50530モードをオプションで追加実装することが出来、模擬範囲は限定的となりますが安価に30kW~100kWクラスの大規模PV模擬の試験環境が構築することができます。
μsオーダーの電流サージの再現可能な超高速応答電子負荷
半導体部品などの破壊試験やディレーティングの評価において、MOS-FETをON/OFFスイッチとして利用する方法でサージ電流を発生させ試験を実施しておりますが、サージ電流の時間幅や電流など任意の設定が出来ないことや、電流波形にチャタリングが発生してしまう点など、作成したスイッチ回路に様々な工夫が必要となります。超高速電子負荷ELS-304とファンクションジェネレータを用いた方法では、電子負荷側で高速に電流制御を行っている為、チャタリングの発生はなく、また任意の時間幅をファンクションジェネレータ側で設定することが出来る為、μsオーダーの電流サージの再現において最適な方法となります。
電動コンプレッサー用供給電源に最適な大容量直流電源
カーエアコン用のコンプレッサーは既存のエンジン駆動タイプに変わり、環境対応車(EV、HEVなど)に対応した、インバータ搭載型の電動コンプレッサーが採用されております。電動型となる為インバータ駆動用の直流電源が試験や評価に必要となります。外付けの場合、設置面積の確保が必要となりますが、弊社直流電源では背面にキャパシタバンクとして指定したコンデンサ容量をランドセルのように特注で実装することが可能です。
高速応答電子負荷を用いた100kHz大電流重畳電源システム
一般的に電流重畳させる為にはバイポーラ電源を用います。大電流重畳の場合、バイポーラ電源を複数台を並列運転させる必要があり、サイズ面や導入コストで課題となります。当社高速応答電子負荷と直流電源を組合せることで、正弦波や矩形波の電流重畳を100kHzまで再現可能な大電流重畳システムの構成が可能です。
非回生(逆潮流無し)大容量充放電試験システム
一般的に大容量の蓄電池(リチウムイオン電池など)の充放電試験には、双方向電源(回生)が使用されております。放電時の電力を回生できる点、環境負荷をかけず使用する電力量の低減にもつながりカーボンニュートラルに適しております。ただし試験の実施環境においては回生(逆潮流)が禁止されていたり、出来ない条件が発生する場合があるなど、全ての大容量の充放電試験が双方向電源では実施できません。弊社の大容量直流電源(ADG-PLUSシリーズ)や大容量直流電子負荷(36000Aシリーズ)を用いることで、非回生で逆潮流電力無く、大容量の充放電試験システムを構築することが可能です。
水電解による水素製造試験に対応したフレキシブル直流電源
脱炭素社会の実現のために、二酸化炭素を大量に排出する化石燃料の「代替エネルギー」として水素の利用が注目されています。水素の製造にはさまざまな方法がありますが、電解槽を用いた水の電気分解による製造において直流電源が使用されます。ADG-PLUSシリーズは電解槽のサイズに応じて、カスタムで準備する専用電源とは違い、標準品で必要な電流をフレキシブルに構成することが可能で、試験や実験に合わせて拡張することが可能です。また水素製造試験以外にも、直流電源として使用することができ、遊休設備とせず必要時期に応じて使用することができます。










