技適マークって、そもそもナニ?

スマホの裏に隠された小さな「合格証」
日本国内で販売されているスマートフォンには、必ずどこかに「技適マーク」があります。機種やメーカによってその場所は異なりますが、スマートフォンの裏側や設定画面の中に表示されていることもあります。小さな四角の中に「
」のようなマークがありませんか?それが「技適マーク(技術基準適合証明マーク)」です。
「なにこれ?デザイン?」と思うかもしれませんが、実はこれ、とっても重要な日本の無線機器の合格証なんです。
なぜこんなマークが必要なの?
電波は「見えない公共の道路」
電波って、目には見えませんよね。でも実は、電波は限られた「道路」のようなもの。たくさんの機器が同じ場所で勝手に電波を出すと、渋滞どころか大混乱になってしまいます。
想像してみてください。もし誰でも好き勝手に強い電波を出せたら...
- 📱 携帯電話が突然つながらなくなる
- 🚑 救急車や消防車の無線が妨害される
- ✈️ 飛行機の通信システムに影響が出る
- 📺 テレビやラジオにノイズが入る
怖いですよね。だから日本では「電波法」という法律で、電波を出す機器のルールを決めているんです。
技適マークは「安全運転免許」みたいなもの
技適マークは、その機器が「日本の電波のルールを守って作られていますよ」という証明書です。
具体的には:
- 決められた周波数だけを使う(他の電波とぶつからない)
- 電波の強さが基準内(必要以上に強い電波を出さない)
- 他の機器に悪影響を与えない(ノイズを出しすぎない)
これらをクリアした機器だけが、技適マークをつけられるんです。
合わせて読みたい
どんな機器に必要なの?
電波を発する機器には、基本的にすべて技適マークが必要です。
身近な例
- 📱 スマートフォン・携帯電話
- 💻 Wi-Fiルーター
- 🎮 ゲーム機(オンライン対応)
- ⌚ スマートウォッチ
- 🎧 Bluetoothイヤホン
- 📷 Wi-Fi対応デジタルカメラ
- 🚗 ドライブレコーダー(GPS付き)
- 🏠 スマート家電(IoT機器)
今の時代、私たちの周りは技適マーク付きの機器だらけなんですね。
合わせて読みたい
技適マークがないとどうなるの?
使うのは違法!
技適マークのない無線機器を日本で使うと、電波法違反になります。
罰則:1年以下の懲役または100万円以下の罰金
「知らなかった」では済まされない、れっきとした犯罪なんです。
よくある「うっかり違法」ケース
- 海外で買ったスマホをそのまま使う
- 海外版iPhoneやAndroidは日本の技適がない場合も
- 海外旅行のお土産の無線機器
- トランシーバーやドローンは要注意
- 個人輸入した格安スマホ
- 値段につられたら技適なしだった...
技適マークの見つけ方
- 本体に印字されている
スマホやルーターの裏側、電池パックの下などをチェック。 - 設定画面で確認
最近の機器は、本体にマークがなくても「電子的表示」で確認できます。
スマホの場合(OSのバージョンによって異なる場合があります)- iPhone:設定 → 一般 → 法律に基づく情報および認証
- Android:設定 → デバイス情報 → 法律と規制:技術基準適合証明
- 認証番号で検索
技適マークの下には「007-AB1234」のような番号があります。これで総務省のサイトで検索できます。
合わせて読みたい
外国人観光客や出張者はどうするの?
「海外の人が日本に来たら、スマホ使えないの?」と心配になりますよね。
安心してください。2020年から制度が緩和されました。
免除の条件
- 📅 滞在期間が90日以内
- 📝 事前に届出をする(オンラインで可能)
- 🌍 その機器が本国で合法的に認証されている
この制度で、訪日観光客や短期出張者は自分のスマホが使えるようになりました。
最近の技適事情
5Gで新たな認証
5G対応スマホは、新しい周波数を使うため、新たな技適認証が必要になります。各メーカーは日本向けに専用の認証を取得しています。
IoT時代の課題
スマート家電が増える中、すべての機器に適切な技適があるか確認するのは大変。購入時には必ずチェックしましょう。
違法機器の取り締まり強化
最近、技適のない無線機器の使用で摘発されるケースが増えています。特に:
- 違法無線機を使ったタクシー
- 海外版ドローンの無許可使用
- 並行輸入品のトランシーバー
まとめ:技適マークは「電波の世界のパスポート」
技適マークは、ただのデザインじゃありません。
- 社会の安全を守るための大切な仕組み
- 誰もが快適に電波を使うためのルール
- 法律で義務付けられた必須マーク
新しい無線機器を買うときは、必ず技適マークがあるか確認しましょう。
「見えない電波」だからこそ、みんなでルールを守ることが大切なんですね。


