生成AI困ったときに役立つTips

はじめに

生成AI(ChatGPTなど)は「会話できる万能ツール」ではありますが、うまく使うコツを知らないと期待外れに感じることも。ここでは、初心者でも今日から試せる10のTipsを、失敗しやすいポイントやコピペで使える例文つきで紹介します。

Tip1:最初に「目的」と「成果物の形」を伝える

コツ:AIはゴールが明確だと力を発揮します。誰向け・どの長さ・どんなトーンかを先に伝えましょう。

例)

目的:商品の魅力を短時間で伝えたい

指示:中学生にもわかる言葉で、200字以内、親しみやすいトーンで要約して。

▲失敗あるある:お任せにすると冗長になったり、トーンがブレます。

Tip2:「段階的に」頼む(小さく作って磨く)

コツ:いきなり完成品ではなく、まず見取り図→骨子→本文の順で。

例)

このテーマで「見出し案」を5つ出して。

見出し2について、要点を箇条書きで8つ。

その箇条書きを500字の本文に。

▲失敗あるある:一発で長文を頼むと、論点が散らかりがち。

Tip3:「前提情報」を渡して文脈を固定する

コツ:対象読者、条件、使ってはいけない表現などを最初に束ねて提示。

例)

前提:読者は初心者/専門用語は使わない/数字は半角/敬体で統一。

依頼:この前提を守って、クラウドとは何かを解説して。

▲失敗あるある:前提を後出しすると、手戻りが増えます。

Tip4:具体例・比較・たとえ話を要求する

コツ:「例を2つ」「表で比較」「身近なたとえで」など出力の型を指定。

例)

同じ機能を持つAとBを、価格・学習コスト・互換性で比較して。

小学生にも伝わるたとえ話を1つ入れて。

▲失敗あるある:抽象論だけでピンと来ない文章に。

Tip5:基準を数字で示す(評価・採点・制約)

コツ:曖昧な「良くして」より、数値やチェック項目を。

例)

120〜150字、絵文字は1個まで、見出しは全角15文字以内。

この案を「読みやすさ・説得力・独自性」で各10点満点で採点、改善案も。

▲失敗あるある:基準がフワッとしていて修正が無限ループ。

Tip6:最新性が大事なら「日付」と「確認方法」を指定

コツ:AIの知識は更新タイミングがあります。日付を明示し、根拠を求める。

例)

今日(YYYY-MM-DD)時点の主要ブラウザシェアを教えて。出典URLと最終更新日も添えて。

ニュース要約は見出し・日時・一次ソースの順で。

▲失敗あるある:古い情報をうのみにする。日付指定と出典確認で回避。

Tip7:安全・プライバシー配慮を徹底する

コツ:個人情報・機密・社外秘は入力しない。医療・法律・投資は必ず専門家確認。

例)

NG:社員名簿からAさんの評価コメントを作って。

OK:役職・担当・成果の「要約情報(匿名化)」だけ渡して文章化を依頼。

▲失敗あるある:うっかり秘匿情報を貼り付ける。まずマスキング!

Tip8:うそ(幻覚)対策は「検証用の問い」を入れる

コツ:事実主張には出典・引用・数値の提示を要求。存在確認の質問も有効。

例)

この3つの主張に対応する一次情報のリンクを出して。リンクが無い主張は「不明」と明記して。

その固有名詞が実在するか、公式サイトで確認して。

▲失敗あるある:自信満々の誤情報。検証フローをプロンプトに埋め込む。

Tip9:使い分けると効く「型」を覚える

概要
要約型この文章を100字・300字・箇条書き5点で要約。
変換型カジュアル→丁寧/専門用語→やさしい日本語/英語→日本語。
企画型ペルソナ、課題、解決策、ベネフィット、CTAの順で企画書に。
ブレスト型制約つき発想(例:コスト0、1週間、3人で実現)。
校正型誤字・冗長表現・主語述語のねじれを指摘、修正案も提示。

▲失敗あるある:いつも「説明して」で終わる。型の指定で出力が安定。

Tip10:ファイル・画像・コードも活用する(マルチモーダル)

コツ:PDFやスライドの要約、画像の説明、コードのリファクタなども得意。

例)

このPDFの第3章だけ要約。図表は本文に取り込んで説明。

このエラーメッセージ画像から原因候補を3つ。再現手順も。

このPython関数を処理時間半分に。ボトルネックの仮説も示して。

▲失敗あるある:テキストだけで完結させる。資料を渡すと精度が上がる。

おまけ:困ったときの「再依頼」プロンプト

悪い例再依頼プロンプトの例
出力が長すぎる「見出しだけ10個」「各見出しの要点を1行で」。
方向性が違う「今の案の良い点3つ・悪い点3つを自己評価→悪い点を直して再出力」。
精度が不安「根拠が弱い部分に⚠マークを付け、確認が必要な箇所を列挙」。
口調が合わない「トーンを『ラジオの軽快な語り』に変更。慣用句は控えめで」。

おわりに

生成AIは「上手に頼むスキル」で成果が大きく変わります。目的を明確に、段階的に、検証と安全を忘れずに。まずはTip1〜3だけでも試してみて、少しずつ自分なりの型を育てていきましょう。