相互インダクタンスって、そもそもナニ? 

はじめに

こんにちは!今回は「相互インダクタンス」というちょっと難しそうな言葉について簡単に説明します。実は、相互インダクタンスは電子機器や電力システムにとってとても重要な概念なんです。

インダクタンスとは?

まず、インダクタンスから始めましょう。これは電気回路でどのように動いているかを理解するための基礎的な考え方です。インダクタンスとは、電流の変化に対する反応を示す性質で、電流が流れるコイルやソレノイドでよく見られます。例えば、電流が流れるコイルがあった場合、そのコイルは自分自身に逆向きの電流を生じさせようとします。これを「自己インダクタンス」と言います。

相互インダクタンスとは?

それでは、相互インダクタンスとは何でしょうか?これは2つのコイルが近くにあるときに起こる現象です。1つのコイルを「コイルA」、もう1つを「コイルB」としましょう。

コイルAに電流が流れていると、その周りに磁場ができます。この磁場がコイルBにも影響を与えると、コイルBにも電圧が生じます。ここで、コイルBに生じた電圧のことを考えると、これはコイルAとBの間に「相互インダクタンス」があるからなんですね。

簡単に言えば、相互インダクタンスは、1つのコイルが他のコイルに与える影響の大きさを示しています。この性質を利用すると、電磁気を使って情報を伝えたり、電力を転送したりすることができます。

どうやって使われるの?

じゃあ、相互インダクタンスはどんなところで使われているのか、例を挙げてみましょう。

トランス

トランスは、電圧を上げたり下げたりするための装置です。トランスの中には2つ以上のコイルがあります。このコイル間の相互インダクタンスを利用して、電力を効率よく送ることができます。

ワイヤレス充電

ワイヤレス充電でも相互インダクタンスが使われています。充電ステーションからデバイスにエネルギーを非接触で転送します。この仕組みを可能にしているのが、コイル間の相互インダクタンスです。

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まとめ

相互インダクタンスは、電気の世界で非常に重要な基本的な概念です。2つのコイル間の磁場の影響の程度を示しており、トランスやワイヤレス充電といった技術に応用されています。これから電気や電子工学を学ぶ際、相互インダクタンスの知識はきっと役に立つでしょう。