一般的な差動プローブとの違いを教えて下さい

一般的な差動プローブとして以下の様なものが存在します。

  1. 高速差動信号を観測するための差動プローブ
    デジタル回路の高速差動信号を観測するため、プローブに半導体回路が入っています。
    入力できる電圧は、通常数Vでコモンモード除去に対してはDC~高域まで非常に高くなっています。
    入力インピーダンスは非常に高くなっています。
  2. スイッチングデバイスの電圧を観測するための差動プローブ
    電源回路でスイッチングデバイスに印加される高電圧を観測するため、プローブに高速な差動アンプが内蔵されています。通常電源スイッチング回路は、オシロスコープなどのGNDに対して大きなコモンモード電圧が掛かったり、FGや他chに対してリターン(GND)を共通にできないなど、これを回避するために使用します。
    入力できる電圧は、通常数100Vでコモンモード除去に対してはDC~数MHz程度ではないかと思います。
    入力インピーダンスは非常に高くなっています。

DP-100は、スイッチング電源の出力に現れるリップルノイズを観測するのに最適かつ低コストな差動プローブです。
コモンモード除去に対しては、上記の差動プローブとは異なりDCでのコモンモード除去能力はありません。
入力インピーダンスは50Ωとなっていますので、入力電圧によっては終端抵抗を焼いてしまう可能性がありますので弊社指定の高周波終端(TRC-50F2)をご利用ください。