FEMSって、そもそもナニ?
FEMS(フェムス)とは Factory Energy Management System(工場エネルギー管理システム) の略で、工場内で使われる電力や熱、ガスなどのエネルギーを 見える化し、最適にコントロールする仕組み のことです。
工場は設備が多く、エアコン・生産ライン・コンプレッサー・照明など、消費エネルギーの種類も使われ方もさまざまです。
FEMSはこれらをまとめて監視し、必要に応じて制御することで、ムダの削減やピークカット、コスト改善につなげます。
なにができるの?
FEMSが担う主な役割は次のとおりです。
1. 工場のエネルギーを“見える化”する
- どの設備がどれくらい使っているのか
- どの時間帯にピークがあるのか
- どこにムダが潜んでいるのか
をリアルタイムで把握できます。
2. エネルギーを自動で最適化
FEMSは、蓄電池や太陽光発電、空調設備などを連携させ、工場全体のエネルギー使用を自動的に最適化します。
例:
- 電力需要ピーク時に蓄電池を放電して契約電力を超えないようにする
- 電気料金の安い時間帯に設備を優先して動かす
- 太陽光発電の電力を無駄なく活用する
3. 省エネ・脱炭素のサポート
見える化データをもとに
- 省エネ施策の検証
- CO₂排出量の算出
- 環境報告書の作成
などにも活用できます。
どんなところで使われるの?
FEMSは主に以下のような工場・事業所で導入が進んでいます。
- 製造業の工場
- 食品加工工場
- 物流センター
- 研究所や大規模施設
エネルギーコストが大きい現場ほど、導入効果が出やすい仕組みです。
HEMS・BEMSとの関係は?
エネルギー管理システムには、利用シーンに応じていくつか種類があります。
- HEMS:家庭向け(家のエネルギーを見える化・最適化)
- BEMS:ビル向け(空調や照明を中心にエネルギーを管理)
- FEMS:工場向け(生産設備を含む大規模なエネルギーを管理)
仕組みの基本は共通していますが、FEMSは工場特有の大電力設備や生産ラインに対応していることが大きな違いです。
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