EMSって、そもそもナニ?
EMSとは Energy Management System(エネルギー・マネジメント・システム) の略で、工場・ビル・施設などで使われるエネルギーを“見える化”し、ムダなく・賢く使えるように管理する仕組み のことです。
もともとは ISO/DIS 50001 で規格化された「エネルギー管理の仕組み(マネジメント体系)」を指す言葉ですが、現在ではもう少し広い意味で、エネルギーを監視・分析し、最適に制御するためのシステムやソフトウェア 全般を EMS と呼ぶ場合が多くなっています。
EMSでできること
エネルギーの“見える化”
- 電力・ガス・空調・照明など、どの設備がどれだけ使っているかを把握
- 使用状況をグラフや画面でチェックでき、無駄の発見がしやすい
最適運用のための制御
- 空調や照明の運転を自動で調整
- 電力ピークを避ける「デマンド制御」によるコスト削減
- 製造ラインや設備の稼働状況に合わせたエネルギー最適化
改善につながるデータ活用
- 過去データを使ってエネルギー削減のポイントを分析
- 省エネ計画の立案や、設備更新の判断にも役立つ
EMSを導入するとどうなる?
- 電気代・燃料費の削減
- CO₂排出量の削減(環境対策)
- ピーク電力対策(契約電力の抑制)
- エネルギー管理の効率化
- 運用の属人化防止・報告資料の自動化
工場・ビル・大型施設など、「エネルギーを多く使う現場」では特に効果が大きく、カーボンニュートラルを目指す企業にとって欠かせない仕組みになりつつあります。
まとめ
EMSは “エネルギーをムダなく使うための管理システム”。
規格の名称として使われることもありますが、実際には、エネルギーを見える化し、分析し、最適に運用するための総合的な仕組み として広く利用されています。
必要に応じて工場向け(FEMS)・ビル向け(BEMS)・家庭向け(HEMS)などに発展していきますが、その基本にある考え方はどれも同じです。
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