PSEって、そもそもナニ？

PSEとは

PSEは、Product Safety Electrical and materials を略したもので、電気用品安全法という法律で規定されているものです。この電気用品安全法は、交流で動作する電気用品で使用者が感電などの怪我をしないように定められたもので、PSE対象の電気製品は国の技術基準に適合していることを示す「PSEマーク」がないと販売できません。

PSEマークとは

PSE対象製品が国の技術基準に適合していることを示すもので、製品の分類によって以下のような２種類のマークがあります。

ひし形PSEマーク

特定電気用品（危険性の高い製品）

電線、ヒューズ、電気温水器、電気ポンプ、電気マッサージ器、自動販売機、直流電源装置など全116品目

丸形PSEマーク

特定電気用品以外の電気用品

テレビ、エアコン、冷蔵庫、洗濯機、掃除機、炊飯器、電子レンジ、アイロン、扇風機、ミキサー、電気ポット、トースター、ファンヒーター、パソコン（デスクトップ）、食器洗い機など全341品目

ひし形PSEと丸形PSEの違い

これらの２種類のPSE（特定電気用品及びそれ以外の電気用品）は対象製品の分類が異なる他、以下のように検査の手続きが異なります。

種別	検査の手続き
特定電気用品（ひし形PSE）	経産省に登録されている専門の検査機関から対象製品の検査を受けることが義務付けられている。
特定電気用品以外の電気用品（丸形PSE）	販売事業者によりPSEに適合していることを自主検査することが義務付けられている。（自己宣言）

ノートPCはPSE対象？

デスクトップパソコンは丸形PSEの対象ということは前述の通りですが、それではノートPCはどうでしょうか？ノートPC自体は直流（バッテリー）で稼働していますのでPSE非対象となりますが、ACアダプタは交流電源を供給しますのでPSE対象となります。同じパソコンでも交流で使用するものだけがPSEの対象となる訳です。ノートPCだけでなく、スマートフォンなどACアダプタで使用する製品も同様です。
また、機器組み込み用スイッチング電源は交流稼働するものであってもPSE非対象ですが、ユーザが直接操作する直流安定化電源はPSEの対象となります。

PSE適合の自主検査

丸形PSE対象機器での自主検査における絶縁耐力試験は「1000Vの電圧を１分間印加して問題無いこと」という規定がありますが、当社の安全試験器により容易に試験することができます。以下はその一例となっております。

型式	概要	備考
296	AC5kV, 12mA/DC6kV, 5000uA
EST-310	AC5kV, 20mA
SE7430	AC5kV, 40mA/DC6kV, 10mA 絶縁抵抗試験機能内蔵
SE7450	AC5kV, 100mA/DC6kV, 10mA 絶縁抵抗試験機能内蔵	太陽量500VAのAC耐電圧試験対応