蓄電って、そもそもナニ?

はじめに
「蓄電」と聞くと、なんだか難しそうなイメージがありませんか? でも実は、私たちの身の回りには「蓄電」があふれています。そして、これからの未来にとって、とっても大切な役割を果たすものなんです。
さっそく、一緒に「蓄電」の正体を探ってみましょう!
蓄電とは?
まず、「蓄電」と聞いて「充電」を思い浮かべる方もいるかもしれませんね。 スマホを充電したり、モバイルバッテリーを充電したり…。「充電」は、電池に電気をためる行為そのものを指します。
一方、「蓄電」は、電気を貯めておくこと、あるいは貯めておくための設備や仕組み全体を指す、もう少し広い意味の言葉です。 電気の「貯金箱」とか、「貯水池」のようなものをイメージすると、わかりやすいかもしれません。
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蓄電って、つまり「電気の貯金箱」
私たちの家や会社に届く電気は、基本的には発電所で作られた電気が、その瞬間に使われる「使い切り」が原則です。 でも、電気っていつも同じ量が必要なわけではありませんよね?
- お昼間は電気をたくさん使うけど、夜はあまり使わない。
- 太陽光発電で作った電気は、お日様が出ている昼間しか作れない。
- 災害で停電になったら、電気がないと困る!
こんなとき、「ああ、電気を貯めておければいいのに!」って思いませんか?
まさに、その「電気を貯めておく」のが「蓄電」なんです。 必要なときに必要な量の電気を取り出せるように、あらかじめ電気を「貯金」しておくイメージです。
また、蓄電することができるのは「直流」のみで、交流をそのまま蓄電することはできません。
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なぜ、わざわざ「蓄電」するの?
- 電気をムダなく使うため 太陽光発電のように、天候によって発電量が変動する再生可能エネルギー。お日様が出ている間にたくさん作っても、使い切れない分はムダになってしまいます。でも、蓄電池があれば、その電気を貯めておいて、お日様が沈んだ夜や雨の日にも使えるようになるんです。
- 電気代を賢く節約するため 電気料金は、時間帯によって違うことが多いです。例えば、夜間の電気代が安いプランの場合、夜中に安い電気を貯めておいて、昼間の高い時間帯に使うことで、電気代を節約することができます。
- 万が一の時に備えるため 地震や台風などで停電になってしまったら、家中の電気が使えなくなってしまいます。でも、蓄電池があれば、貯めておいた電気を使って、照明やスマホの充電、冷蔵庫などを動かすことができます。災害時でも安心できる、心強い味方になってくれるんです。
身の回りにも「蓄電」がいっぱい!
「蓄電」と聞くと、大きな発電所にある設備を想像するかもしれませんが、実はもっと身近なところにあります。
- スマートフォンやノートパソコン: これらの機器がバッテリーで動くのは、まさに「電気を貯めている」から。
- モバイルバッテリー: 外出先でスマホを充電できるのは、モバイルバッテリーの中に電気が貯まっているからですね。
- 電気自動車(EV): 大容量のバッテリーを搭載し、電気を貯めて走る「走る蓄電池」とも言えます。
これらもみんな、私たちの生活を便利にしてくれる「蓄電」の仲間たちなのです。
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家の中の「蓄電」はどうなってる?
最近では、一般のご家庭に設置できる「家庭用蓄電池」も増えています。 太陽光発電と組み合わせることで、昼間に発電した電気を貯めておき、夜間に使うという「電力の自給自足」に近い暮らしも夢ではありません。
また、災害に備えて、普段から電気を貯めておく「防災」の役割としても注目されています。
まとめ:これからの未来と「蓄電」
「蓄電」は、地球に優しい再生可能エネルギーを最大限に活用し、安定した電力供給を支え、私たちの暮らしをより豊かで安心なものにするために、なくてはならない存在になっていくでしょう。
「蓄電」は、単に電気を貯めるだけでなく、私たちと地球の未来を支える、とっても大切な技術なのです。