BIOSって、そもそもナニ?

はじめに
皆さん、パソコンを使っていて「BIOS(バイオス)」って言葉を耳にしたこと、ありませんか?でも、詳しくは知らないし、何となく「難しそう」「触ると壊れそう」と感じている人も多いのではないでしょうか。
実は、BIOSはパソコンを動かすうえで欠かせない重要な存在です。でも難しく考える必要はありません!この記事では、初心者にも分かりやすく、BIOSについてお話しします。
BIOSとは?
まずは基本から。BIOSとは 「Basic Input/Output System(基本入出力システム)」 の略称です。要するに、パソコンを「起動させるためのプログラム」のことを指します。
どんな役割を果たしているの?
パソコンの電源を入れた直後、真っ先に動くのがBIOSです。そして次のような重要な役割を担っています。
- パソコン全体の準備体操
電源を入れると、BIOSはまずハードウェア(CPUやメモリ、ハードディスクなど)が正常に動作しているかを確認します。これを POST(Power-On Self Test) といいます。 - どこから起動するかを指示
次に、パソコンに接続されたストレージ(ハードディスクやSSD、USBメモリなど)の中から、起動に必要なデータが入っている部分を探し出し、実行します。 - OS(オペレーティングシステム)をスタートさせる
最後に、WindowsやMacOSなどのOSを動かして、私たちが使える状態にしてくれるのです。
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BIOSとUEFIって違うの?
最近のパソコンでは「BIOS」という言葉の代わりに「UEFI(ユーイーエフアイ)」を耳にすることがあるかもしれません。気になりますよね、その違い。
UEFI(Unified Extensible Firmware Interface)ってなに?
UEFIは、BIOSの進化版です。おおまかな役割は同じですが、以下の点でUEFIはBIOSよりも便利です。
- グラフィカルな画面
BIOSの設定画面は昔ながらの白黒テキストが基本でしたが、UEFIではマウスを使った操作やアイコン表示が可能に! - セキュリティが強化
UEFIには「セキュアブート」という機能があり、不正なプログラムからパソコンを守ってくれます。 - 大容量ストレージに対応
BIOSでは2TB以上のハードディスクに対応できない制限がありましたが、UEFIはその制限を突破しました。
簡単に言えば、「UEFIは新しいBIOS」と考えるといいでしょう。今のパソコンはほとんどがUEFIを採用していますが、昔からの名残で「BIOS」と呼ばれることが多いです。
Boot Loaderとの関係
BIOS(またはUEFI)が終わった後で活躍するのが Boot Loader(ブートローダー) と呼ばれるものです。この2つは密接に関係しています。
- BIOSが「準備体操」をして、「次に何をやるか」を指示。
- その指示を受けて、Boot LoaderがOSを起動させる。
つまり、BIOSとBoot Loaderが連携して、スムーズにOSを立ち上げているんですね。
ここでのポイントは、BIOSやUEFIが「準備係」で、Boot Loaderが「スタートの合図を鳴らす人」みたいな役割だということです。
実際どんなときに使うの?
普段の操作でBIOSを触ることはほとんどありませんが、以下のような場面ではBIOS(またはUEFI)の画面を開く必要があります。
- OSをインストールするとき
USBメモリやDVDからOSをインストールする際、BIOSで「どの機器から起動するか」を設定します。
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- ハードディスクやメモリを交換したとき
新しいハードウェアをパソコンに取り付けた場合、BIOSでその機器が正しく認識されているか確認します。 - セキュリティを強化したいとき
BIOSレベルでパスワードを設定して、起動時に認証を求めるようにすると安心です。
おわりに:初心者でも安心!
BIOSやUEFIと聞くと、なんだか専門的で遠い世界に感じるかもしれません。でも、その役割を知ると「パソコンの土台を支えている意外と重要な存在なんだ」と分かるはずです。
普段は意識しなくて十分ですし、万が一設定が必要なときも、基本的なガイドを見ながら慎重に操作すればOK!パソコンを少しずつ深く知るきっかけとして、BIOSやUEFIを学んでみてはいかがでしょうか?