ソフトウエアのデバッグって、そもそもナニ?

はじめに
皆さんは「デバッグ」という言葉を聞いたことがありますか?
日常生活ではあまり聞かないかもしれませんが、ソフトウエアをつくるエンジニアにとっては、とても重要な作業のひとつです。
デバッグとは?
そもそも「デバッグ」とは、英語の”debug”から来ています。”bug”(バグ=虫)というのは、ソフトウエアの中にひそむ「間違い」や「不具合」のこと。なので、「デバッグ」を簡単に言うと、「バグ(不具合)を探して直す」ということになります。
例えば、皆さんが使っているアプリが急に動かなくなったり、おかしな表示になったりした経験はありませんか?それはどこかに「バグ」が潜んでいるのかもしれません。
ソフトウエアを作る=エラーがつきもの

実は、どれだけ優秀なエンジニアでも、最初から完璧なプログラムを書くことはとても難しいのです。
人間が作るものだから、どうしてもミスや思い違いが起きます。
だから、ソフトウエア開発には「バグを見つけて、直す」作業=デバッグが必要不可欠です。
バグとは異なる「仕様の行き違い」
バグとはちょっと違いますが、「仕様の行き違い」について少し触れておきます。ソフトウエアに限らず何かを依頼(発注)するときは様々な機能などについて仕様を取り交わすのが普通です。ソフトウエアの場合、完成しないと形になって見えないという特性があるため、「仕様の行き違い」が発生することがあります。
つまり、依頼側の意図したとおりにソフトウエアが動作しないという問題です。このような問題が発生すると場合によっては大幅な手直し(最悪の場合、作り直し)が必要になりますので、綿密な打ち合わせや仕様の取り交わしは大変重要です。

デバッグの流れ
デバッグ作業は、だいたい次のような流れで行います。
- 現象を確認する
どこで・どんな風に・どんなエラーが出るのか、しっかり観察します。 - 原因を探す
プログラムの中身や流れを調べて、「なぜそうなったのか?」を突き止めます。 - 修正して試す
原因がわかったら、間違っている部分を直して、改めて動かしてみます。 - 直ったか再確認する
本当に直ったか?他に変なところが出てないか?慎重にテストします。
このような地道な作業を何度も繰り返して、ソフトウエアはより安全に、より快適に使えるものへと仕上げていくのです。
AIの利用

デバッグに行き詰まり、どうしても原因がわからないときChatGPTなどのAIを利用するのも有効な手段です。該当部分のソースコードと発生している不具合の現象などを整理してAIに渡すと的確な解決方法を得られることがあります。
「AIは間違うことがある」とよく言われますが、人間も間違うことがありますので、依頼側が結果をチェックする必要があるのは同じです。
デバッグはエンジニアの腕の見せどころ!
デバッグは、ときには推理ゲームのような面白さもあります。
「一体どこで何が起きているんだろう?」と、まるで名探偵になった気分でバグの正体に迫ることも…。
また、仲間やAIと協力し、チームで効率よくバグをつぶしていく点も魅力です。
まとめ
デバッグは、ソフトウエアエンジニアの仕事の中でもとても大切な役割です。
使う人が安心して快適にソフトウエアを使えるように、エンジニアたちは今日もバグと戦っています。
もし今後「デバッグ」という言葉を耳にしたら、ぜひその裏側で地道に頑張るエンジニアたちのことを思い出してくださいね!