USB PDって、そもそもナニ?

USB PDとは?
USB Power Delivery、略してUSB PDとは、USB Type-Cポートを使用して従来のUSBよりも 大きな電力を安全かつ効率的に供給できる規格のことです。この技術により、スマートフォン、ノートパソコン、タブレットなどの急速充電が可能になります。
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メリット
USB PDには主に以下のようなメリットがあります。
急速充電に対応
- 最大240W(USB PD 3.1規格)までの電力供給が可能
- スマホやタブレットだけでなく、ノートPCやモニターの充電も可能
- 例:スマホなら20W〜30W程度の充電器で30分間で50%以上の充電ができます。
さまざまなデバイスに対応
- スマートフォン、タブレット、ノートPC、一部のモニターやゲーム機器(例:Nintendo Switch)など
1本のケーブルでOK
- USB Type-Cケーブルを使うので、充電だけでなくデータ転送や映像出力も可能
- ケーブルが1本だけで済むため、配線がシンプルでスッキリします。
安全性が高い
- 機器間で適切な電力供給を自動調整するため、過充電や発熱が起きにくい
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従来のUSBとの違い
従来のUSB規格(例:USB 2.0/3.0)では最大4.5Wの出力しかありませんでしたが、USB PDでは以下のように大幅な電力供給が可能です。
- 従来のUSB: 最大4.5W
- USB PD: 最大240W(20V×12Aまで拡張可能)
どの機器で使えるの?
以下の主要デバイスがUSB PDに対応しています。
スマートフォン | iPhone(8以降)、最新のAndroidデバイス |
ノートPC | MacBookシリーズ、Surface Pro、Chromebookなど |
タブレット | iPad ProやGalaxy Tabなど |
ゲーム機 | Nintendo Switch |
モニタ、アクセサリ | 一部のバッテリー充電器やモバイルディスプレイ |
USB PDを使うときの注意点
対応機器であることを確認
USB PDを利用するには、充電器・ケーブル・デバイスが全てUSBPDPD対応である必要があります。
正しいケーブルの選択
USB-CケーブルだからといってすべてがUSB PDに対応しているわけではありません。
特に、100W以上の大電力をサポートする場合、「eMarker」というチップが内蔵された専用ケーブルが必要です。
出力の違いを確認
スマートフォンには20〜30W程度で十分ですが、ノートPCでは45〜100W程度が必要です。充電器を選ぶ際には、機器に適した出力を確認しましょう。
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まとめ
USB Power Deliveryは、多くのデバイスを効率的に充電できる画期的な規格です。特に「急速充電」と「複数端末対応」が大きな利点となります。一度USB PD対応の充電環境を用意しておけば、スマホからノートPCまでこれ1つでまかなうことができます。
どうしてもわからない場合は、次のようなステップがおすすめです。
- 対応充電器: 有名ブランドの純正品から選ぶ。
- ケーブル: PD対応と表記のあるもの(特に最大電力に合わせて選ぶ)。
これで快適な充電ライフを楽しんでください!