LCDって、そもそもナニ?

LCD(液晶ディスプレイ)とは?
- LCDとは、「Liquid Crystal Display」の略で、日本語では「液晶表示器」と呼ばれます。
- 液晶ディスプレイは、名前の通り「液晶」という特殊な物質を使って光を制御し、画像を表示します。
- 光の通過量を調整することで、色や明るさを制御して映像を作り出します。
LCDの主な構造
LCDは大きく以下のようなパーツで構成されています:
1. バックライト
液晶自体は光を発することができません。
映像を映し出すには光が必要なため、LEDなど「バックライト」という光源を使います。
このバックライトが白い光を後ろから液晶パネルに照射します。
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2. 液晶層
液晶は固体と液体の中間状態にある物質で、電圧を加えると向きが変わります。
この「向きの変化」によって光の通り道を制御します。
液晶自体は透明ですが、その性質のおかげで光の量を調整できます。
3. 偏光板(フィルター)
偏光板は特定の向きの光しか通さない「フィルター」です。
液晶層の上と下に配置されていて、光の通り方をさらに細かく調整します。
4. カラーフィルター
最終的に画面に表示される色を作る部分です。
カラーフィルターには赤(R)、緑(G)、青(B)の3色があり、これらを組み合わせて多彩な色を生み出します。
表示のしくみ

バック ライト | 最初にバックライトから白い光が液晶パネルの後ろから放たれます。 | |
偏光板1 | 光はまず「1枚目の偏光板」を通って適切な方向に揃えられます(偏光)。 | |
液晶層 | 液晶層を通過する時、電圧をかけて液晶の向きを変え、光が通る量を制御します。 | |
偏光板2 | 2枚目の偏光板を通って光がさらに調整され、観察者に映像が見えるようになります。 | |
カラー フィルター | 光は、次にRGBのカラーフィルターを通ります。 電圧のかかり具合によって赤、緑、青の色が調整され、最終的な色が生成されます。 | |
保護ガラス | 外部の衝撃から液晶を保護するためのものです。 |
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LCDの特徴
メリット
- 消費電力が少ない。
- 薄くて軽い。
- 広範囲な色を表現できる。
デメリット
- 自発光できないため夜間はバックライトが必要。
- 視野角(斜めから見た時の鮮明さ)が制限される。
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