電波の波長短縮率って、そもそもナニ?

電波の波長とは?
電波は目に見えない「波」であり、この波の「山から山までの長さ(1周期)」が波長となります。
電波が進む場所によって波長は変わる?
空気中や真空中を進むときに最大の波長になります。
これに対してアンテナや基板などの物の中を電波が進むときは波長が短くなります。
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電波の波長短縮率とは?
「物の中で、どれだけ波長が短くなるか」を数字で表したものです。
たとえば、空気中で波長が10cmの電波が、アンテナ(銅線)の中だと9cmになっていたら、
波長短縮率は 9/10 = 0.9
→ つまり、波長が約90%になった、ということになります。
計算方法は?
波長短縮率は、このように計算します。
波長短縮率 = 物体(アンテナなど)の中の波長 ÷ 空気中の波長
※この数値は1より小さくなります。
使われ方
アンテナや電子回路を作るとき
電波が物体の中(アンテナやプリント基板など)を進む場合、空気中の波長より物体の中の波長は短くなるので、これを考慮して設計します。
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まとめ
電波は物の中を進むと縮む!どれくらい縮むかは「波長短縮率」で決まる!
まるで長いロープを空気中で振るときはビヨーンと長いけど、水の中やジャングルの中では動きが鈍って、波が小さく縮まるようなイメージです。
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2024-05-28