出力インピーダンスって、そもそもナニ?

出力インピーダンスとは、電源や電池、電子回路の出力側に内在する抵抗成分のことです。

電池でいう「内部抵抗」に近い考え方で、理想的な出力に対して、実際の出力には必ず存在する「本当の出力に付いている抵抗」といえます。

出力インピーダンスがあると何が起きる?

出力インピーダンスがあると、負荷電流が変化した際に、出力電圧が変動します。

例えば、

  • 電流が大きく流れる
  • 出力インピーダンスが大きい

このような場合、電圧降下が大きくなり、出力電圧が下がりやすくなります。

なぜ小さい方が良いのか

一般的に、出力インピーダンスは小さいほど安定した出力が得られるとされています。

出力インピーダンスが小さいと、

  • 負荷変動による電圧変動が小さい
  • 瞬時的な電流変化にも追従しやすい
  • 回路や負荷を安定して動作させやすい

といったメリットがあります。

スイッチング電源との関係

スイッチング電源や各種電子機器でも、回路構成や制御方式により、出力インピーダンスは異なります。

特に、動的に負荷が変化する用途では、出力インピーダンスの特性が、電源選定や評価の重要なポイントとなります。