BIOSって、そもそもナニ?

はじめに

皆さん、パソコンを使っていて「BIOS(バイオス)」って言葉を耳にしたこと、ありませんか?でも、詳しくは知らないし、何となく「難しそう」「触ると壊れそう」と感じている人も多いのではないでしょうか。

実は、BIOSはパソコンを動かすうえで欠かせない重要な存在です。でも難しく考える必要はありません!この記事では、初心者にも分かりやすく、BIOSについてお話しします。

BIOSとは?

まずは基本から。BIOSとは 「Basic Input/Output System(基本入出力システム)」 の略称です。要するに、パソコンを「起動させるためのプログラム」のことを指します。

どんな役割を果たしているの?

パソコンの電源を入れた直後、真っ先に動くのがBIOSです。そして次のような重要な役割を担っています。

  1. パソコン全体の準備体操
    電源を入れると、BIOSはまずハードウェア(CPUやメモリ、ハードディスクなど)が正常に動作しているかを確認します。これを POST(Power-On Self Test) といいます。
  2. どこから起動するかを指示
    次に、パソコンに接続されたストレージ(ハードディスクやSSD、USBメモリなど)の中から、起動に必要なデータが入っている部分を探し出し、実行します。
  3. OS(オペレーティングシステム)をスタートさせる
    最後に、WindowsやMacOSなどのOSを動かして、私たちが使える状態にしてくれるのです。

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BIOSとUEFIって違うの?

最近のパソコンでは「BIOS」という言葉の代わりに「UEFI(ユーイーエフアイ)」を耳にすることがあるかもしれません。気になりますよね、その違い。

UEFI(Unified Extensible Firmware Interface)ってなに?

UEFIは、BIOSの進化版です。おおまかな役割は同じですが、以下の点でUEFIはBIOSよりも便利です。

  • グラフィカルな画面
    BIOSの設定画面は昔ながらの白黒テキストが基本でしたが、UEFIではマウスを使った操作やアイコン表示が可能に!
  • セキュリティが強化
    UEFIには「セキュアブート」という機能があり、不正なプログラムからパソコンを守ってくれます。
  • 大容量ストレージに対応
    BIOSでは2TB以上のハードディスクに対応できない制限がありましたが、UEFIはその制限を突破しました。

簡単に言えば、「UEFIは新しいBIOS」と考えるといいでしょう。今のパソコンはほとんどがUEFIを採用していますが、昔からの名残で「BIOS」と呼ばれることが多いです。

Boot Loaderとの関係

BIOS(またはUEFI)が終わった後で活躍するのが Boot Loader(ブートローダー) と呼ばれるものです。この2つは密接に関係しています。

  • BIOSが「準備体操」をして、「次に何をやるか」を指示。
  • その指示を受けて、Boot LoaderがOSを起動させる。

つまり、BIOSとBoot Loaderが連携して、スムーズにOSを立ち上げているんですね。

ここでのポイントは、BIOSやUEFIが「準備係」で、Boot Loaderが「スタートの合図を鳴らす人」みたいな役割だということです。

実際どんなときに使うの?

普段の操作でBIOSを触ることはほとんどありませんが、以下のような場面ではBIOS(またはUEFI)の画面を開く必要があります。

  1. OSをインストールするとき
    USBメモリやDVDからOSをインストールする際、BIOSで「どの機器から起動するか」を設定します。
  1. ハードディスクやメモリを交換したとき
    新しいハードウェアをパソコンに取り付けた場合、BIOSでその機器が正しく認識されているか確認します。
  2. セキュリティを強化したいとき
    BIOSレベルでパスワードを設定して、起動時に認証を求めるようにすると安心です。

おわりに:初心者でも安心!

BIOSやUEFIと聞くと、なんだか専門的で遠い世界に感じるかもしれません。でも、その役割を知ると「パソコンの土台を支えている意外と重要な存在なんだ」と分かるはずです。

普段は意識しなくて十分ですし、万が一設定が必要なときも、基本的なガイドを見ながら慎重に操作すればOK!パソコンを少しずつ深く知るきっかけとして、BIOSやUEFIを学んでみてはいかがでしょうか?

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