USBフラッシュディスクって、そもそもナニ?

はじめに
みなさんは「USBフラッシュディスク」という言葉を聞いたことがありますか?もしかしたら「USBメモリ」や「フラッシュメモリ」と呼んでいるかもしれませんね。今回は、このUSBフラッシュディスクについて、初心者にもやさしく解説していきます。
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USBフラッシュディスクとは?
USBフラッシュディスクは、パソコンやタブレットなどに「USBポート(ユーエスビーポート)」を使って接続する、小型の記憶装置のことです。データやファイルを、かんたんに保存したり持ち運んだりすることができます。
使い方
使い方はとてもシンプルです。
- USBフラッシュディスクをパソコンのUSBポートに差し込みます。
- パソコンが自動的にUSBフラッシュディスクを認識します。
- ドラッグ&ドロップでファイルをコピーしたり削除したりできます。
パソコンから取り外すときは、「ハードウェアの安全な取り外し」を選ぶと、データの破損を防げるので安心です。
どんなときに便利?
USBフラッシュディスクは、こんなときに活躍します。
- 写真や動画、書類などのデータを友だちや家族と交換したいとき
- 複数のパソコンで同じデータを使いたいとき
- パソコンを修理に出すとき、大事なデータを一時的に保存しておきたいとき
USBフラッシュディスクの特徴
USBフラッシュディスクの内部には「フラッシュメモリ」という、電気でデータを保存できる仕組みが使われています。そのため、電源を切ってもデータが消えません。小さくて軽いので、持ち運びにも便利です。
容量と使い分け
USBフラッシュディスクには、いろいろな容量(保存できるデータの大きさ)があります。数ギガバイト(GB)のものから、何百ギガバイトも入る大容量のものまであります。自分が保存したいデータ量に合わせて選びましょう。
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USBフラッシュディスクのしくみ
USBフラッシュディスクは、パソコンの「USBポート」に挿して使います。でも、「挿しただけで、中のデータを読んだり書いたりできるのは、なぜ?」と不思議に思ったことはありませんか?
ここには「デバイスドライバ」という特別なソフトウェアが関係しています。
デバイスドライバとは?
デバイスドライバ(Device Driver)は、パソコン本体(OS)とUSBフラッシュディスクのような機械(デバイス)が「お互いにわかり合うための通訳(つうやく)」です。
- パソコンのOSは、「デバイスドライバ」のおかげで、USBフラッシュディスクが何なのか、どんなふうに操作できるのかを理解できます。
- 新しい機器(例えばプリンターやマウス)をパソコンに繋げたときも、やっぱり「デバイスドライバ」が通訳役をします。
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挿してすぐに使える、その理由
現代のパソコンやOS(例:WindowsやMac)は、「USBマスストレージクラス」という標準のデバイスドライバを持っています。USBフラッシュディスクは多くの場合、この標準ドライバに対応しています。
だから――
- 普通はUSBフラッシュディスクを挿すだけで、自動的に認識されます。
- 初めてのフラッシュディスクでも、パソコンが自動的に必要なドライバを用意してくれます。
たいていは「新しいデバイスを認識しました」と表示されるだけで、特別な設定はいりません。
データのやりとりの流れ
もう少し「裏側」の流れを説明します。
- USB端子にフラッシュディスクを挿す
- パソコンが「何かが挿さった!」と気づく
- どのデバイスか(USBフラッシュディスク)を調べる
- OSが、登録済みのデバイスドライバで動作できるかチェック
- デバイスドライバが「この機器はこう扱いましょう」と指示データを変換
- 利用者は、USBディスクの中身を「フォルダ」として見られる
つまり、
- フラッシュディスクが「記憶装置だよ!」と自己紹介→
- パソコンが「じゃあ、このやり方でデータをやり取りしよう!」となります。
まとめ
USBフラッシュディスクは、「デバイスドライバ」という通訳役がいるおかげで、誰でも簡単にデータを読み書きできます。パソコンに挿して「すぐに使える」のは、こうしたソフトとハードの連携プレイによるものなんです。
「差すだけで使える」のは、たくさんの工夫が詰まっているからこそ。身近なUSBフラッシュディスクにも、こんな「動作のしくみ」が隠れているんですね!