GPSの不思議

はじめに

みなさんは「GPS」という言葉を聞いたことがありますか?スマートフォンで地図アプリを使ったり、カーナビで目的地までの道案内をしてもらったり…。私たちの身のまわりで、GPSはたくさん使われています。でも、なぜ「いま自分がどこにいるか」がわかるのでしょう?今日は、そんなGPSの不思議についてやさしくご紹介します。

GPSとは?

GPSは「グローバル・ポジショニング・システム(Global Positioning System)」の略です。簡単に言えば、「世界のどこでも自分の位置がわかるシステム」のこと。もともとはアメリカで軍事目的に開発されましたが、今は私たち一般の人も自由に利用できるようになっており、一般的にはGNSS(Global Navigation Satellite System)と呼ばれることが多いようです。

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なぜ位置がわかるの?

そのカギは「人工衛星」にあります。地球の上空、約2万kmの高さをたくさんのGPS衛星がぐるぐる回っています。この衛星は24個以上あり、地上のどこにいても、最低4つ以上の衛星が見つかるようになっています。

みなさんのスマートフォンやカーナビには、小さなGPS受信機が入っています。この受信機が空にある衛星から「今、この時刻に、ここにいるよ!」という信号をキャッチします。信号が届くまでの時間をもとに、衛星との距離を計算します。これを違う場所にいる複数の衛星で同時におこなえば、自分の「正確な居場所」が分かる、というわけです。

GPSが無くなったら?

もしGPSが使えなくなったら、どうなるでしょう?道に迷いやすくなったり、物流も混乱したり、救急車や消防車の到着時間もあやしくなります。現代社会では、GPSはライフラインのひとつなんですね。

まとめ

GPSがなぜ位置を特定できるのか、そのしくみはとても賢く、そして世界中で役立っています。みなさんもぜひ、身近なGPSの便利さと、その不思議な仕組みに思いをはせてみてくださいね!

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