同軸ケーブルって、そもそもナニ?

同軸ケーブルとは?
同軸ケーブル(どうじくケーブル)とは、信号や電力を伝えるための電線の一種で、主にテレビやインターネットの配線などに使われています。
同軸ケーブルの構造

同軸ケーブルの断面は図のような「層構造」になっています。外から内へ、次のような順番です。
外側のカバー(被覆) | ケーブル全体を保護するためのビニール製のカバーです。 |
編組シールド(網組みの金属) | 外部からのノイズや電波の干渉を防ぐための金属の網です。 |
絶縁体 | 中央の線と外側の金属部分が直接接触しないように、絶縁(電気が流れないように)しています。 |
中心導体(芯線) | 実際に信号が流れる部分。銅線などでできています。 |
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どうして「同軸」なの?
「同じ軸の上に」構造が重なっている、という意味です。中心導体とその周りの金属シールドが同じ軸(円の中心)に沿って配置されているので「同軸ケーブル」と呼ばれます。
同軸ケーブルの特徴
- ノイズに強い(電波干渉を受けにくい)
- シールドがしっかりしているので、外部からの妨害を受けにくい。
- 高い周波数にも対応できる。テレビやインターネットで使う高周波の信号も問題なく伝達します。
- 長距離でも信号が減衰しにくい。他のケーブルに比べて、長い距離でもしっかり信号が伝わります。
どんなところで使われているの?
- 家庭用テレビのアンテナ線
- ケーブルテレビやインターネット回線
- 無線通信、放送設備
- 一部の監視カメラ(アナログタイプ)
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まとめ
同軸ケーブルは、中心に芯線があり、それを金属の筒(シールド)が包む構造のおかげで、ノイズに強く、長距離でも信号をしっかり届けることができるケーブルです。テレビやネット配線など、身近なところでよく活躍しています!
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