アーク放電って、そもそもナニ?

アーク放電とは、二つの電極間に存在する気体中で持続的に発生する絶縁破壊(放電)の一種です。
電極間の気体分子が高電界によって電離・イオン化されプラズマ状態となり、その中を電流が連続して流れる現象を指します。

アーク放電の特徴

アーク放電は一度発生すると、比較的低い電圧でも放電が継続しやすいという特徴があります。
また、発光や高温を伴うため、電極や周辺部品の損傷、発火や火災の原因となることがあります。

どのような場面で問題になるか

アーク放電は、次のような場面で問題となります。

  • 高電圧を扱う電気機器や電源装置
  • 接点やコネクタの劣化、接触不良
  • 絶縁不良や配線の損傷がある状態

特に安全性が求められる機器では、アーク放電の発生を防ぐ設計や検出が重要になります。

アーク放電の検出と評価

アーク放電は、発生時の電流波形や高周波成分、異常なノイズなどから検出されます。
安全試験や評価では、アーク放電の有無を確認することで、絶縁性能や安全性を判断します。

関連情報

安全試験器
安全試験器(耐電圧/絶縁抵抗)

コンパクトなタイプから、超高電圧20kVまで豊富なラインナップをご用意しております。AC/DC耐電圧・絶縁抵抗・アース導通を一台で試験できる多機能タイプをはじめ、単機能タイプまでご用途に合わせてお選びいただけます。