周波数カウンタとは、交流信号の周波数を測ることが出来る計測器です。入力された信号を二値化してその数をカウントし周波数として表示します。

カウンタの原理は主に、ダイレクトカウント方式とレシプロカル方式に分類され、方式によって以下のような特徴があります。

ダイレクトカウント方式

一定のゲート時間内の周期を直接カウントして周波数として表示する方式です。比較的単純な回路で構成することが可能で基準となるゲート時間を長くすることで容易に測定分解能を増やすことが出来ますが、測定する周波数が低い場合は、測定時間が長くなってしまいます。

ダイレクトカウント方式
レシプロカル方式

周波数は周期時間の逆数(Reciprocal)であることから入力信号の周期を測定して周波数に換算する方式です。入力信号の周期内に収まる基準信号の数をカウントすることで周期時間を測定し周波数として表示することが出来ます。

高速な基準信号が必要になるため回路は複雑になりますが、低い周波数でも高速で測定することが出来ます。

レシプロカル方式

MAS-8400シリーズでは、レシプロカル方式を採用している為、高速、高分解能測定が可能です。