小容量フィルムコンデンサのセルフヒーリングを発生させない耐電圧試験方法

フィルムコンデンサにはセルフヒーリング(自己回復)特性があり、過電圧が印加され誘電体内部で絶縁破壊が発生しても、絶縁状態を自動的に回復する機能があります。
ただし、回復するのは絶縁状態のみであり、コンデンサ内部の ESR(内部抵抗)は増加します。
そのため、コンデンサを用いたモジュール製品において耐電圧試験を実施する際、設定電圧が適切でない場合はセルフヒーリングが発生し、結果として製品寿命に影響を及ぼす可能性があります。
耐電圧試験には AC と DC の 2 種類があります。AC試験では設定電圧の √2 倍のピーク電圧が発生するのに対し、DC試験では設定した電圧がそのままピーク電圧となります。
したがって、DC耐電圧試験では予期せぬ高電圧が生じないため、フィルムコンデンサやモジュール製品の試験に適しています。

解説

セルフヒーリングを発生させなDC耐電圧(DCW)試験方法

特長

  • 高さ2Uのハーフラックサイズ。システムラック実装に最適なコンパクト安全試験器
  • 高速放電回路(50ms)を内蔵。試験終了時も安心してDUTの交換可能
  • ランプアップ・ダウンおよび試験時間をDCW時0.1~999.9秒および連続設定が可能

関連製品

コンパクト安全試験器「3800シリーズ」

A4用紙サイズで5.5kgとコンパクトサイズ。操作パネルの表示言語に英語・日本語表示対応した使いやすい安全試験器です。

さらに詳しく


KG

11/19メルマガクイズの答えは「2. 声を出して読む」でした!