高圧受電設備で使用される電力ケーブルや器具等の絶縁耐力試験器

電気設備は、絶縁耐量が維持できているか試験を行う必要があります。技術的要件は省令によって規定されており「電気設備の技術基準の解釈」によって、具体的な判断基準が設けられております。低圧回路については絶縁抵抗測定で確認されますが、高圧回路については絶縁抵抗測定ではなく、規定の試験電圧を10分間印加して耐える事の確認が必要です。弊社超高電圧耐電圧試験器「7700シリーズ」は、最大電圧20kVで質量23kgと現場への持ち込みが可能なコンパクトモデルです。トレーサビリティをもった校正も可能ですので、試験データに関して安心して採用いただけます。

テストイメージ

表:絶縁耐力試験の電圧と時間

対象電気設備 電路(ケーブル)、変圧器、器具等
使用電圧(公称電圧) 試験電圧/連続印加時間
7000V以下のもの 最大使用電圧の1.5倍の電圧/連続印加時間10分間
7000Vを超え15000V以下の中性点接地方式のもの 最大使用電圧の0.92倍の電圧/連続印加時間10分間
7000Vを超え60000V以下のもの 最大使用電圧の1.25倍の電圧(10500V未満となる場合は、10500V)
/連続印加時間10分間

試験電圧は、最大使用電圧7,000V以下の場合、「最大使用電圧×1.5倍の電圧」となります。

  • 最大使用電圧
    使用電圧に規定された係数を乗じたもの。6600Vでは係数は「1.15/1.1」となっています。つまり最大使用電圧=使用電圧×1.15/1.1と言うことです。
  • 使用電圧(公称電圧)
    電路を代表する線間電圧。これは6600Vを指しています。

例)最大使用電圧= 使用電圧×1.15/1.1 = 6600V×1.15/1.1 = 6900V
  試験電圧= 最大使用電圧×1.5 = 6900V×1.5 = 10350Vよって試験電圧は10.350V(連続印加時間10分)

7700シリーズ モデル仕様

モデル 7705 7710 7715 7720
定格電圧 AC10kV DC12kV AC20kV DC20kV
定格電流 20mA 10mA 10mA 5mA


 

特長

  • 可搬性に優れたベンチトップ型(質量23kg)、超高電圧(DC20kV、AC20kV)の出力が可能
  • 試験時間設定が任意に可能。電気設備の技術基準の解釈における10分間試験に最適
  • 電流測定分解能が0.1μA(DC)、1μA(AC)と、微小電流まで測定と遮断電流の設定が可能

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