
XDの柔軟な設計を象徴する新機能。それが、今回ご紹介する「ダイナミック・レイアウト・コントロール(以下DLC)」です。
DLC活用基本編 1 : 「ウィンドウのセンタリング」
DLCは、XDの出力レイアウトを自由に動かせる非常に便利な機能です。標準レイアウトにない出力形式で、映像を出力させることができます。
それでは実際に設定してみましょう。
まずは基本中の基本、ウィンドウのセンタリングです。
ここではDLCを使用してVGAの画像をFull HD解像度にセンタリングして出力させる手順を説明します。
操作ステップ①
VGA画角のフォルダを作成します。
フォルダテンプレートは「system.640X480P8RGB」です。
操作ステップ②
出力設定を行います。
ビデオフォーマット : system.FULLHD60P
レイアウト : Single
操作ステップ③
作成したフォルダをオープンします。
操作ステップ④
XDGUIのメイン画面「レイアウト」ボタンをクリックして下さい。

それでは、対象の映像をセンターの位置に移動させましょう。
XDのLink-A出力にモニタを繋ぎ、確認してみましょう。
DLC活用基本編 2 : 「映像の切り出し」
次に、映像の切り出しをやってみましょう。
FullHDの映像からVGA(640×480)の2画面を切り出しましょう。
操作ステップ①
FullHDのフォルダを作成します。
フォルダテンプレートは「system. 1920×1080P8RGB」です。
操作ステップ②
出力設定を行います。
ビデオフォーマット : system.VGA60P
レイアウト : Clone
操作ステップ③
作成したフォルダをオープンします。
操作ステップ④
XDGUIのメイン画面「レイアウト」ボタンをクリックして下さい。

今度は、緑枠のフォルダ(映像データ)が大きく、Window(ビデオフォーマットの解像度)が小さくなっています。
レイアウトがCloneになっていますので、Window0とWindow1が有効です。
現在の設定は、ご覧の通りFullHDの左上一部が切り出されて表示されています。
それでは、マウスでWindow0を真ん中付近に、Window1を右下付近に移動させてみましょう。
モニタを繋いで確認してみましょう。
XDのLink-A出力からはFullHDの真ん中映像が、Link-B出力からは右下映像が表示されていますね。Window0とWindow1をマウスで動かすと、FullHD画像の任意の位置が切り出せることが分かります。
DLC活用術応用編 : 「xsiスクリプトと組み合わせて画面スクロール」
操作ステップ①
4096×2160のフォルダを作成します。
フォルダテンプレートは「system.4096×2160P8RGB」です。
操作ステップ②
出力設定を行います。
ビデオフォーマット : systemu.FULLHF60P
レイアウト : Single
操作ステップ③
作成したフォルダをオープンして、4Kイメージをアップロードします。
4Kのサンプル画像はXD画像ドライブの以下のディレクトリにあります。
\\$XDM\image\disk0\DemoImage\KAWAI
操作ステップ④
サンプルxsiスクリプト「Scroll.xsi」をXDGUIへドリップして下さい。
モニタで確認すると、4KをFullHD画角に切り出した映像がスクロールしているのが分かります。
DLCエラー編 : 「Play under flow」
DLCは、レイアウト設定などの条件によって、XDの内部転送速度上限を超えてしまう場合ばあり、Play under flow(再生転送速度オーバー)になる場合があります。
Play under flowの目安は、RIO転送速度900MB/s付近です。
例えば、4K映像のFullHD/60P×2ch切り出し出力などで、Window0とWindow1の位置を離し過ぎると内部転送速度の上限を超えてPlay under flowの状態になります。
上記Warningが発生した場合、レイアウト位置を調整してエラー状態を回避して下さい。
XDのDLCは、お客様のアイデア次第で可能性が広がる機能です。
ぜひ一度お試しください。
※ 記載内容に関しましては、こちらよりお気軽にお問い合わせ下さい。