NABSHOW2010レポート まとめ

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NAB報告もまとめとなりました。
私は4/15に帰国しましたので、前回までの報告が公に書けることの全てでした。

今回はそれらをまとめて書きたいと思います。

 

まず最初に、今回のNABSHOWでは全体なところから業界を揺るがす大きな波(製品、テクノロジー)が見えなかったというのが私の率直な感想です。
デジタル放送関連、モバイル放送、IPTVなど、この先の視聴方式に関連する展示等は思った以上に
盛んでしたが、それ自体が新たな市場形成の直接的なきっかけになるとは思いづらいのです。
SDからHDに移行することにより、受像機や送出設備に購買の動きはあると思いますが、映像制作の観点からは、現状のテクノロジーで概ね対応できており、何かをしなければならないということにはつながりません。
映像としての革新的なトピックを、今業界は望んでいるのかもしれません。

 

また、HD-SDIをII/Fとする非圧縮のディスクレコーダーメーカーとしてこのNABSHOWで見えたこと。それは、ハイエンドの要求に対応できるデジタルビデオカメラ、ソニーのSRW-9000、パナソニックのAJ-HD3700、そしてARRIのALEXAといったモデルが、全て圧縮ながらメモリーカードを搭載したことに大きな意味があるということです。

今、確実にハイエンド収録はテープレスに進んでおり、メモリーカードによるワークフローが確立しています。

このワークフローにおいては、非圧縮データの収録要求が完全に無くなるわけではないものの、何でもかんでも非圧縮となるわけではなく、また、非圧縮を直接編集するのではなくメモリーカードに収録された圧縮データとの互換性がカギとなるということがここで分かってきました。

今後は、作品が完成に至るまでに少しでも効率を上げるため、メモリーカードに収録されたデータを使った仮編集が主流となり、カラコレ、グレーディングまでを軽い圧縮データで行い、最終的なパラメーターを非圧縮データに適用して完成させるという方向になると考えられます。

この流れからすれば、メモリーカードの普及によりUDR-D100はプロキシーデータと呼ばれる圧縮ファイルを製作する必要がなくなるため、このデータとの互換性をタイムコード、メタデータで保証することで共存できることが見えてきました。

皆様には、この点を追求した形でUDR-D100が提供できるように頑張っていきたいと思います。

 

つぎに3Dに関してです。

 

映画館やアトラクションのように限定的なシチュエーションでは、メガネによる3D視聴も受け入れられるのだと思いましたが、本当に家庭でまでそのスタイルでいけるのか?というところではまだまだ課題があると思いました。
メガネや裸眼立体など、この先の技術の進行に注目する必要があります。

とは言え、家庭向け3Dテレビの本格的な販売が始まった状況を考えると、ゲーム機やブルーレイプレーヤー、デジタル放送、IPTVの普及によって3Dコンテンツが充実して来るとすれば、映像制作において3Dの可能性は大きく変わるのかと思わされます。

 

UDRシリーズは、UDR-D100はもとよりシリーズ全てにおいて2系統の同時入出力を実現しており、ステレオ収録・再生が可能なものではありました。
しかしながら、それは正式な機能として完成されておらず、「知る人ぞ知る機能」になっておりました。

市場の標準を見定めて、皆様にすぐに使えるUDRと言われるようにしたいと思いました。
また、ポータブルなUDR-D100に3D機能を実装してすぐ使えたら便利ではないか?等と考えております。

 

最後に4Kです。

 

RED ONEによって、4Kデジタルシネマは話題として最高潮まであがりました。
しかし、インフラ、ディスプレイ、制作予算など様々な問題により、実用という意味では3Dに遅れを取ったように見えます。
実際、NABSHOW2010で4Kと言うキーワードの展示をしていたのは10社に満たず、4Kディスプレイを見たのは、TVLogicとKGの競合メーカーなどだけでした。
4K市場が冷え込んでいるというよりも、目先の2K-3Dをしっかりやらねばといったところでしょうか?

3Dのまとめでも書きましたが、様々な機器がHDMI1.4に対応した暁には、4Kという選択肢もありではないか?と考えております。
その時にも、非圧縮のUDRがお役にたてるようにしていきたいと思います。

 

総まとめ

 

今年のNABSHOWは、いろいろな面で厳しい一面をまざまざと見せられた展示会だったと思います。
その中で見えたことは、今本当にやらなければならないことだということも実感できました。
やらなければならないことができた時、本当にお客さんに喜んでもらえるだと思いました。
来年は再び自社ブースをNABSHOWに出展し、業界を驚かせるようなことができて、また皆さんに胸を張って報告ができればと思っております。

マネージャー"T"でした。

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